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2013-06-08(Sat) [長年日記]

_ 今週読んだ本

長文書くのも大変なので(その間、本が読めないし!)、今週読んだ本を短かくまとめ。

『海の見える街』(畑野 智美)

海の見える街(畑野 智美)

海の見える田舎街にある図書館を舞台にした青春小説。

他人との距離を感じさせる一人称の中に描かれた人同士のふれ合いが光っている。

予備知識なしで読んで欲しい本なので、これくらいしか書けないのだが、本当にいい小説だった。私的今年読んだ本のベスト3には入るデキ。

『ヨハネスブルグの天使たち』(宮内 悠介)

ヨハネスブルグの天使たち (Jコレクション)(宮内 悠介)

ヨハネスブルグ、ニューヨーク、アフガニスタン、イエメン、そして東京──。終わりなき戦争が続く世界に建つ建築物をモチーフに、日本製アンドロイドDX9と人間たちの関わりを描いた連作短編集。

「これはものすごいコスモポリタンな話ばかりだな」と唸ってしまった。これは海外で長く暮らした人でなれば、なかなか書くのが難しい作風なのではないだろうか。

作者自身もプログラマだそうで、コードを書く人であれば共感できる描写が多いのも○。

ちょっと荒削りな面も見られるけど、オススメできる一冊。

『天冥の標 6 宿怨 PART3』(小川 一水)

天冥の標 6 宿怨 PART3 (ハヤカワ文庫JA)(小川一水/富安健一郎)

非染者と被差別者《救世群》との太陽系を舞台にした大戦争も遂にクライマックス。

いやいやいや、これはすごい。500年に渡って積みに積もった怨みの結実には驚愕するしかない。

いよいよ次巻からストーリーは1巻へとつづく円環に入るようだ。ものすごく楽しみです。

あとはこないだ大人買いしたKindle版〈天冥の標〉シリーズを1巻から再読した。6巻まで貼られた伏線が見えてきて、脳髄が刺激されまくり。

Tags: 書評