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2013-03-24(Sun) [長年日記]

_ 『Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道』Robert C. Martin

Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道(Robert C. Martin/角征典)

これはいい本だなぁ。

著者はアジャイルマニフェストの署名者のひとりで、アジャイル開発本を書いていることでも有名なボブおじさんこと、ロバート・C・マーチン。プログラマ歴42年(!)という著者が数々の失敗談に裏打ちされた経験則をもとに「プロフェッショナルなプログラマとはどうあるべきか」を語った一冊だ。

200ページちょっとと比較的薄い本なのだが、読了後、コードを書く上での人生観が変わった気がする。

コードは1行も出てこないが、組織で生きるプロフェッショナルプログラマとして「イエス」と言うべき場面、「ノー」と言うべき場面、心構え、時間管理や見積もりのほか、コーディングの練習法、テスト駆動開発など広い範囲をカバーしている。

「すべてのソフトウェアのプロが備えるべき最低限のこと」のように、ナンチャッテ・コード書きには耳に痛い話がわんさか出てくるのだが、共感できるのは、著者が「すごい人」ではなく、「普通の人」であることを強調しているからだ。

3000行もあるモンスター関数を書き、テストもせずソフトウェアを出荷してバグ対応でてんてこ舞いとなり、さらには会社の組織をまったく無視して行動しクビになる、なんて若かりし頃の失敗談はまだしも、名実ともにプロとなった今でさて、毎日、仕事をはじめる前にスキルを維持しておきたい言語の「型」練習をし、仕事以外の3時間を勉強に当てているそうだ。

「あのボブおじさんでもこんな失敗をしているし、毎日努力しているんだ!」と勇気づけられること間違いなし。

訳者による遊び心が入った訳もこなれていて読みやすいことも特筆しておきたい。ポルナレフのあの有名なセリフを見つけた時には噴いてしまった(笑)。

Tags: 書評