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2012-06-10(Sun) [長年日記]

_ 佐川萌え(坂口さゆり著)

佐川萌え(坂口 さゆり/杉山 悠/冨士原良)

レビュープラスさんから献本いただきました。

この本を読むまで全然知らなかったんだけど、世の中には「佐川萌え」なる言葉があるらしい。

別に佐川急便の飛脚ロゴ(あ、もう違うか)に萌えるという訳ではなく、ブルーの横縞の制服を着たセールスドライバのおにーさん方に萌えるそうな。

佐川急便っていうと、一昔前には、時間指定しても時間に届かないとか、「こわれもの」で送っても壊れて届いたとか、そんな話ばっかりだった気がするんだけど、時代が変われば変わるもんですなー(あくまでも個人の印象です)。

本書によれば、「佐川マン*1 = 爽やか」というイメージらしいんだけど、どうにもこれには同意できかねる。

だって、うちにAmazon箱持ってきてくれるおっちゃん、良い人だけど、爽やかという印象とはかなり方向性が違う感じだよ!

そんな訳で、のっけから同意しかねる感じで読んだ本書だけども、内容が内容だけに「佐川すごい!」っていう話ばかりで、正直、辟易しないでもなかった。まぁ、タイトルが『佐川萌え』なんだから、ドロドロした話は書かないよね。

第1章〜4章では佐川流の人材育成術が紹介されている。まぁ、ことさらスゴい話書いている訳ではなく、言ってみれば当たり前のことばかりなんだけど、「正しい言葉遣いや敬語の使い方を学ぶ」なんて、最近は友達口調が親しみを出していると勘違いしている人もいるので重要かなーと思ったり。

「指導者は誉めるが先、注意があと」あたりも、やりたいと思っても、なかなかやれないので、肝に銘じておきたいところ。

第5章では佐川急便初の女性店長になった社員の奮闘記が書かれている。男社会だけに(ぼやかしているが)色々と苦労があったようで、なかなか興味深かった。

店長の「労働時間を短くすることを目指す」という言葉に、「建て前ばかりじゃないやっていけないよね」と頷いたり。

ちょっと感動したのが、最終章に書かれた東日本大震災での佐川急便の活動。ドライバたちも被災していたにも関わらず、3月17日には被災地での営業を再開したという努力には頭が下がる。

「復旧支えたドライバーの矜持──ヤマト運輸の10日間」と一緒に読むと、より一層興味深く読めるのではないだろうか。

想定する読者層が「萌え」な人たちなので、薄い内容になってしまっている感がある。あくまでも30分〜1時間くらいで、ざっと読みたい人向きの本。これで佐川流のマネジメントを学びたいと思う人は、別の本を読むなり、違うアプローチを取るなりした方がいいだろう。

Tags: 書評

*1  セールスドライバのおにーさん達をこう称するそうです

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
_ 反セクハラ (2012-11-10(Sat) 09:36)

書き方が男性へのセクハラじみていて不快になった。<br><br>「ハーフパンツを投入し、ふくらはぎを露出した」、「走った時にマッチョな身体が強調される」などというが、 この種の表現は男性へのセクハラであり、読む男性を不快にさせるものだ。<br><br>もし女性のことを、<br> <br>「シャツ越しに胸の大きさが分かる」<br>「ミニスカートを投入し、生脚を露出した」<br>「走った時にセクシーな身体が強調される」<br> <br>といったら、間違いなくセクハラである。同じセクハラを男性にしてはいけない。バブルの頃、女性たちがセクハラ反対の声を上げたが、<br>当時のおじさんたちは何がセクハラなのかと当惑したという。<br>あれから20年経ち、今は女性が男性に公然とセクハラをするようになった。<br><br>しかし女性がされて嫌なことは男性も嫌である。互いに想像力を働かせ、相手を思いやるべきではないだろうか。男性は変わり、女性にセクハラしないように気を遣うようになった。次は女性が変わる番である。