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2011-09-19(Mon) [長年日記]

_ 今年のこのミス上位に食い込むこと間違いなしか? 「ハードボイルド+幻想小説」のジャンル横断小説。萌えどころは居眠りばかりする眼鏡っ娘の助手エミリーです──書評『探偵術マニュアル』

探偵術マニュアル (創元推理文庫)(ジェデダイア・ベリー/黒原 敏行)

本が好き!』の募集に当たって献本していただいた本。タイトルからハードボイルドものかと思って応募したのだが、実際に読んでみたら「ハードボイルド+幻想小説」のジャンル横断小説ということで、期待していたハードボイルドものとは違っていた訳だけど、とても面白かった。さすがはハメット賞、ローカス賞第一長編部門受賞作。たぶん、このミスや週刊文春ミステリーベスト10では上位に食い込むんじゃないだろうか。

舞台は雨が降り続く、名前なき都市。町の治安は探偵たちを擁する謎の組織〈探偵社〉によって守られている。主人公、アンウィンは〈探偵社に〉勤める、敏腕探偵シヴァートの記録員。シヴァートから送られてきた報告書まとめて記録することに優秀な腕を発揮してきたものの、自分は裏方と任じて地味な生活を送っている。

そんなアンウェイがある日、突然、探偵への昇進を命じられる。どうやら失踪したシヴァートの後任ということらしい。自分が探偵になるなどということは夢にも思ったこともないアンウェイは、任命を撤回してくれるように頼むため、上司の監察員に会いにいく。しかし、そこでアンウェイを待っていたのは当の監察員の他殺体だった……。殺人の疑いまで掛けられかねない事態に陥ったアンウェイは、元の平穏な生活を取り戻すため、シヴァートを探し出すこと決意するが──。

というのが冒頭のあらすじ。名前なき都市や〈探偵社〉という舞台設定に、奇妙な登場人物たちが闊歩するあたり、もろに幻想小説テイストで、後半に入るとさらにファンタジー色が強くなっていくのだが、最後にはすとんと探偵ミステリに着地させる塩梅がとてもうまい。

まるで夢の中を歩いていくような筆致でストーリーが紡がれていて、「どこかで読んだことがある雰囲気だなー」と思いつつ読了したのだが、作者ジョデダイア・ベリーがケリー・リンクの出版社で編集者を勤めた経歴を持つということを訳者あとがきで知って合点がいった。たしかに、ケリー・リンクの『マジック・フォー・ビギナーズ』を読んだときと同じ感じだ。ケリー・リンク作品を読んだときの不思議な手触りが好きな人であれば、確実に楽しめることと思う。

本書の章立てはタイトルであり、ストーリーの中でも重要な役割を果たす『探偵術マニュアル』と同じものになっているのだが、『探偵マニュアル』のページ数が言及されるとき、本書のページ数も同じという遊びも隠されている。きちんと作者の遊び見抜いている訳者に拍手を送りたい。

ちなみに本書の萌えどころは、居眠りばかりする眼鏡っ娘の助手エミリーではないかと思うのだが、どうだろう?

Tags: 書評

_ セブンイレブンにてiTunesカードを購入

今日からセブンイレブンでnanacoポイント還元がはじまったので、5000円分のiTunesカードを購入。

そのカードで昨日買いそびれた1Passwordを買った。

5000円のiTunesカードで1000円分のnanacoポイントが貰えるので、

1000円(nanacoポイント) - 300円(nanaco発行手数料) - (2200円(1Passwordの購入価格) - 1700円(買いそびれた時の1Passwordのセール価格))

200円のお得。

Tags: 散財