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2011-09-10(Sat) [長年日記]

_ 絵心がまったくない人にでも安心の、とことんまでスライドのデザインにこだわった一冊。プレゼンをやる人であれば、一読の価値がありです──書評『プレゼンテーションzenデザイン』

プレゼンテーションzenデザイン(ガー・レイノルズ/熊谷 小百合)

『プレゼンテーションzen』につづいて2冊目に読んだガー・レイノルズのプレゼン本。

『プレゼンテーションzen』はスライドの作り方はもちろんなんだけど、プレゼン内容の組み立て方や話し方、その心構えに至るまでをカバーした本だった。本書はタイトルに「デザイン」と加えられている通り、とことんまでスライドのデザインにこだわった一冊。

個人的な話をすると、絵心がまったくないため、プレゼンのスライドを作る時にも「色はどうしよう」とか「どういった写真を入れればいいだろう」とか、かなり悩むんだけど、そういう方面の話題がデザイン初心者でも理解できる言葉で書かれている。

なるほどと思ったのが、色については「コントラスト」に重視するべきということ。色選びに迷ってしまうと、つい色々なカラーを使ってしまって、ちんどん屋ライクなグラフを描いてしまったりするけど、作者は同じ色相の中の強弱で、プロフェッショナルな雰囲気を出すという手法を紹介していてタメになった。

ちなみに色相とか彩度とか明度とか補色とか、カラーの話は当然出てくるんだけど、そこらへんも解説しているので、まったくの初心者もご安心あれ。

もうひとつ、いいなと思ったのがスライドでの写真使い方のアンチパターン。「サンプルの透かしが入ったものを使う」なんて素人が考えても言語道断なものから配置の仕方まで述べられている。自分でいい写真を撮るためのコツも書かれていて、そちらも興味深かった。美しい風景写真は日の出と日の入りにしか撮れないとのこと。なるほどなー。

欧米向けに書かれているので、フォントの選び方で日本語フォントがカバーされていなかったり、「ちょっと日本文化を持ち上げすぎじゃないかなー」なんて思う面もなきにしもあらずだけど、プレゼンをやる人であれば、一読の価値があり。オススメです。

プレゼンテーションzen
Garr Reynolds/ガー・レイノルズ/熊谷 小百合
ピアソン桐原
¥ 2,415

Tags: 書評