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2010-12-18(Sat) [長年日記]

_ 『歴史魂 vol1』

歴史魂1 2011年 01月号 [雑誌]

レビュープラスさんから献本いただきました。ありがとうございます。

今回は「歴史を遊びつくせ! 電撃が送る超娯楽ヒストリーマガジン」というふれこみのメディアワークスさんの「歴史魂 vol1」をいただきました。

内容は、表紙から分かる通り、戦国もの中心です。第二次世界大戦ものは、それなりに読んでいるのですが、戦国時代になるとてんで知識がありません。せいぜい「信長の野望」とエンタメ系の歴史小説で知ったことくらいでしょうか。そんな私でも読めるものかと思い、献本してもらいました。なんというか、ヘビーとライトな記事がいりまじった、なんとも不思議な雑誌でしたw

創刊号である今号の特集は「石田三成という生き方」。関ヶ原の合戦で、西軍を率いて徳川の東軍と戦った石田三成について、その生い立ちや、彼を取り巻く人物、そして関ヶ原での戦いの様子に光を当てた記事です。アニメ調の三成を中心とした武将の姿の挿絵こそありますが、内容自体は史実を初心者でも分かる視点で解説されていて興味深く読めました。嬉しいのは人物関係の相関図。ここらへんのごちゃごちゃいりまじった、人物関係が初心者に分かりにくいところなので、うれしい配慮です。

記事の中でも、特に面白いのは、関ヶ原の合戦を前日から当日にかけての時系列で追った「the Decisive Battle 決戦、関ヶ原」です。西軍と東軍の膠着状態から、裏切りにより西軍が崩壊、一気に勝敗が決まる様子が描かれています。

合戦に負け捕縛された後、斬首された三成の最後のほか、三成が登場するTVドラマ・映画、ゲーム、コミック小説などのガイドも付けられていて、なかなかの好特集でした。ただ、SF者しては「もし三成が関ヶ原で勝っていたら」のifを扱った記事の内容がスカスカだったのが、少々、不満ではありました。

ちなみに、戦国ブームの火付け役となった『戦国BASARA』の石田三成のキャラクターデザインも掲載されていますが、これがなんともスゴい。twitterで歴女の人に聞いたところによれば、後ろ髪が長いのは史実に沿っているそうですw

リボルテックヤマグチ No.95 石田三成

さて、特集につづく記事なのですが、これが良くいえばバラエティーに富んでいる、悪くいえば雑多な感じです。ゲームの紹介にはじまり、萌え絵ギャラリー、武将の紹介記事、鉄砲伝来についての記事、小説、コミックとなんでもありですが、その中でも面白かったものをふたつほどピックアップ。

ひとつめは、講談「血風! 桶狭間」。信長が寡兵でもって今川義元を破ったとして有名な桶狭間の戦いについての講談が、あの声優・銀河万丈氏の語りで付録CDに収録されています。iPhoneに入れて聴きましたが、なかなか良かったです。

ふたつめが、「合戦なう」という小コーナー。関ヶ原の合戦で西軍を裏切った小早川軍の足軽のつぶやきが、twitterのタイムライン風に載せられています。「干飯だよ!」がtwitpicの干飯の写真と一緒にツイートされていたり、裏切りを糾弾するツイートにRTして「ごめんなさい。」していたのには、番茶噴きましたw 小コーナーから拡大してもらいたい記事です。

創刊号なせいか、まだ雑誌のカラーが定まっていない印象がありますが、戦国武将ものが好きな方は読んで面白いのではないかと。


上記の本は、レビュープラスから献本していただきました。

Tags: 書評