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ぽっぺん日記@karashi.org


2009-12-31(Thu) [長年日記]

_ 2009年ふりかえり

日記を読み直して、2009年をふりかえり(拙作monthly_autopagerize.rbが活躍しまくりました。tDiary使いの方はどうぞ)。

不況の影響は大きく、なんだか仕事の方の先行きが見えない年だったけど、プライベートでは、特に大きな事故もなく、周りの人たちはそれなりに健康だったので、まぁ、いい年だったといっても良い年だったんじゃないかと思う。

趣味面での一番デカいことは、ミニブログ、Wassrに自分でも引くほどハマってしまったことか。 そのおかげで読書量が激減*1したり、日記を書く量が物凄く減ったり*2したのだが、普段から話す友人も増え、飲み会に参加する機会も増えたので、プラス面は大きかったかな。 とはいえ、ちょっと怠惰すぎる気もするので、来年は、少なくとも読書量は増やしたい。

また、Wassrで知り合った人の勧めで、筋トレをはじめたことも、個人的には大きなできごと。 これまで運動が大嫌いだったのだが、筋肉がついてきたおかげで体力も上がってきて、貧弱だったオレ、グッバイという感じ(ウソです。今でも、もやしです)。

読書といえば、読書界での個人的に一番の重大ニュースは伊藤計劃氏が逝去したこと。 日本SF界を牽引する人だと思っていただけに、本当に悲しい。 氏のご冥福を改めて祈りたい。

プログラム面では、GitHubがなくてはならない存在になった年だった。ヘタレなのはあいかわらずなのだが、心理的な障壁が劇的に下がったため、自分でもプログラムを書いた他、いくつかのプロジェクト(レポジトリ)へpatchを送ることもさせていただいた。

来年はなんとなく波瀾万丈な気配もしたりしているのだが、色々がんばりたいと思う次第。

*1 通勤電車でもポストするせい。

*2 PC立ち上げても、日記書かないで喋ってしまうせい。

_ 2009年のKPT

2008年のKPT読みかえしつつ、2009年のKPT。

Keep

  • 荷物を減らす(主に蔵書を減らす方向で)
    • ダンボール箱にして29箱というだけの量の本を、年末に処分したので、とてもすっきりした。この調子で片付けていきたい。
  • プログラミング言語をいくつか齧って、引き出しの数を増やす
    • 今年はPerlも書いたし、年末にはPythonもはじめたので、まぁまぁ。来年はもっとがんばる。
  • OSS関連へのアウトプットを増やす
    • こちらも、まぁまぁ。もっとがんばるつもり。
  • 職を失わないよう仕事をがんばる(ぉ
    • とりあえず、今年は乗り切った(ぉ 引き続き、来年もがんばる!
  • 筋トレをつづける

Problem

  • 健康第一を守れなかった
    • 新年早々、大風邪を引いてしまった。
  • 本を読むペースが激減
    • 前述の通りw
  • 技術書をあまり読まなかった
    • 例年よりは読んだが、やっぱり積ん読消化はできなかった。
  • 文章が下手なまま
  • カメラの勉強をしなかった
    • 「カメラは持ち歩かないと写せない」という真実に気付いたw

Try

  • 健康第一
  • 読書量を回復させる
  • 技術書も読む
  • 日記の更新頻度を上げる
  • Python、JavaScript、Javaを習得する
  • 学んだ技術をビジネスでもいかせるようにする
  • 3ウン歳にしては、色々ガキすぎるので、身辺も含めてきっちりしたい

_ 2009年に読んだスゴイ本

今年は前述の通り、読書量が激減したので、とりあえず、ジャンル問わず、ベスト10を上げてみる。

読書量こそ減ったが、ここにあげた本は、内容はどれもピカイチ。文句なしにオススメできるものばかりだ。

来年もいい読書ができますように。

1位マタギ 矛盾なき労働と食文化(田中康弘) マタギ 矛盾なき労働と食文化(田中康弘)

今年読んだ本の中でもベストな一冊。東北の山奥のマタギの村を14年間に渡って取材した著者によるルポルタージュだ。上段に構えず、ただマタギたちと歩いた経験をつづった筆致からは、失われていくマタギという人々への哀悼の念が透けて見え、口先だけのエコや自然保護といった浅薄なものを越えて胸に迫る。掲載された写真も素晴しい。オススメ。

2位介護現場は、なぜ辛いのか―特養老人ホームの終わらない日常(本岡 類) 介護現場は、なぜ辛いのか―特養老人ホームの終わらない日常(本岡 類)

介護現場は、なぜ辛いのか。当たり前のことを当たり前にしていないからだ──。介護現場に自ら身を置いた著者の指摘は鋭く胸をつく。超高齢化社会を迎える日本にとって、介護職を若者を使い潰す、先の見えない暗いものにすることなど許されないはずだ。我々自身が遅かれ早かれ、関わり、お世話になることであろう、介護という現場の実態を知らせる必読の一冊。

3位ランド 世界を支配した研究所(アレックス・アベラ/牧野 洋) ランド 世界を支配した研究所(アレックス・アベラ/牧野 洋)

ランド研究所──。 アメリカの軍事や外交政策、経済などに興味がある人であれば、一度ならずとも耳にしたことがある、この機密という厚いベールに包まれたシンクタンクを浮き彫りにした初めてのノンフィクション。 軍事だけに留まらず、経済、医療など、ランドは、文字通り「アメリカのみならず西側世界全体を根本的に変えてしまった」組織であることが本書から分かる。 終わりの見えない対テロ戦争と世界恐慌という渦の中にあって、ランドによって確立された合理的選択理論は揺らいでいる。これから先はどうなるのだろうか。 アメリカのこれまでとこれからを考える上での必読書。

4位ヒトラーの特攻隊――歴史に埋もれたドイツの「カミカゼ」たち(三浦耕喜) ヒトラーの特攻隊――歴史に埋もれたドイツの「カミカゼ」たち(三浦耕喜)

ドイツ第三帝国の敗色が濃厚となった1945年。猛威を奮っていた英米爆撃隊に対して精神的なインパクトを与える邀撃作戦がハヨ・ヘルマン空軍大佐によって具体化される。それは日本の神風攻撃に触発された体当たり攻撃だった……。 東京新聞の現役記者がこれまで詳細が知られてこなかったエルベ特別攻撃隊とオーデル川作戦というドイツで行なわれた体当たり攻撃に、生き残った関係者の証言から光を当てている。燃料不足から飛行訓練を積めず、座学だけで「死ぬことが前提」の作戦に出撃しなければならなかった若者たちの姿に胸が衝かれる。 体当たりという十死零生に限りなく近い攻撃手法を、日本は責任の所在を曖昧にすることによって、ドイツは闇に埋もれたままにすることによって、どうにか直視しないようにしてきた。歴史的事実を掘り起こすとともに、敗戦国の戦後処理の難しさを改めて感じさせる書である。 軍事マニアでなくても読めるリーダビリティー、そして、一時資料を提供しているという意味でも高く評価できる。

5位オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険(鈴木 光太郎) オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険(鈴木 光太郎)

現代心理学には否定されているにも関わらず、何度も甦り、事実として伝えられていく迷信や誤解がある。本書のタイトルにもなっているオオカミ少女のように……。一般人だけの間の話であるならば、まだしも、それらの「神話」は心理学の教科書にさえ掲載されてしまっているのだ。本書は心理学に蔓延る「神話」を鋭く斬っていき、背景にあるものを浮き彫りにする。目から鱗が落ちるとともに、一次情報に当たることの大切さを教えてくれる一冊だ。

6位水の未来 世界の川が干上がるとき あるいは人類最大の環境問題(フレッド・ピアス/沖 大幹/古草 秀子) 水の未来 世界の川が干上がるとき あるいは人類最大の環境問題(フレッド・ピアス/沖 大幹/古草 秀子)

水は石油を超える21世紀の最も重要な資源といわれている。 ジャーナリストである著者は10年以上の歳月をかけて、世界各地を歩き、関係者にインタビューをして、深刻な事態に陥っている水の危機を浮き彫りにしている書だ。環境問題を扱った本といえば、先進国や大企業を糾弾する反グローバリズム的な内容になりがちだが、著者の姿勢は違う。取材で得た事実のみを積み重ね、中立な立場で水問題に取り組んでいる。 水問題を考える上での必読書と言っていい一冊だ。

7位地球最後のオイルショック (新潮選書)(デイヴィッド ストローン/David Strahn/高遠 裕子) 地球最後のオイルショック (新潮選書)(デイヴィッド ストローン/David Strahn/高遠 裕子)

ジャーナリストである著者が170人名以上の石油関係者への取材と、豊富な資料を駆使して石油文明の終焉が近いことを浮き彫りにする衝撃のドキュメンタリー。石油を中心にして文明を確立してから、人類はこれまで2度のオイルショックを経験してきた。しかし、次のオイルショックは最後のオイルショックになると著者はいう。なぜなら、もう石油が使えなくなるからだ。 その根拠については本書を参照して欲しいが、著者はデータの積み上げで論旨を組み立てていて、暗澹たる気持ちになることは必至である。 石油文明に生きる我々にとって必読の書。

8位サイエンス・インポッシブル―SF世界は実現可能か(ミチオ カク/Michio Kaku/斉藤 隆央) サイエンス・インポッシブル―SF世界は実現可能か(ミチオ カク/Michio Kaku/斉藤 隆央)

ニューヨーク市立大学の理論物理学教授がSFに登場するテクノロジーの実現性を現代の最新科学から考察しているのが本書。 フォースフィールドやライトセーバーから超光速、永久機関、予知能力まで様々な「ありえない」テクノロジーを取り上げている。 取り上げるテクノロジーだけでなく、その周辺の話題にまで筆を伸ばしていることが本書の特徴だ。ディラックの海、事象の地平線、タキオン、万物理論などが門外漢でも分かる平易な文章で説明されている。 SF者ならずとも最新科学に興味がある人は強くオススメな一冊である。

9位ぼくは猟師になった(千松 信也) ぼくは猟師になった(千松 信也)

京都の山で狩猟を営む33歳の猟師。それも京大を卒業して猟師になったという異色の著者によるノンフィクション。 なるべく無駄なくおいしくその肉を食べることが穫ったの動物に対する礼儀であり、供養にもなるという意見を反映して、シカやイノシシの解体・精肉場面を写した写真や加工方法、レシピが掲載されている。 食品の偽装問題に揺れる昨今の状況を考えれば、自分で動物を捕まえ、殺し、加工し、食べるという著者の生き方はひとつの解ではないだろうか。もちろん、誰もがマネできることではないのだが。

10位海をひらく(桜林美佐) 海をひらく(桜林美佐)

日本は1945年9月2日に敗戦を迎え、帝国海軍は解体された。しかし、唯一、存続を許された部隊があった。それが本書の主人公である掃海部隊である。 連綿と続く掃海部隊の歴史に関係者へのインタビューと資料の駆使によって光を当てているのが本書。 長らく秘密にされてきた朝鮮戦争時の日本掃海部隊やその子孫である海自掃海部隊の姿を浮き彫りにしていて、とても読み応えのある書である。

番外

どうしても取り上げたかった本を2冊。

WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)(アラン・ムーア/デイブ・ギボンズ/石川 裕人/秋友 克也/沖 恭一郎/海法 紀光) WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)(アラン・ムーア/デイブ・ギボンズ/石川 裕人/秋友 克也/沖 恭一郎/海法 紀光)

映画が公開されたことを機に、長らく絶版だった邦訳版が改訂復刊! ヒーローが実在する1985年のアメリカを舞台に、核戦争の危機が迫る中、暗殺されたヒーローを巡る陰謀を追うヒーローたち!(ってヒーローばかりw) 読み返す度に発見のあるコミックである。

まけた側の良兵器集(こが しゅうと) まけた側の良兵器集(こが しゅうと)

マニア向けだが、知られざる兵器について、軽い切り口でありながら深く探求している書。特殊潜航艇や白菊について詳しく読める書店売りの本は、本書くらいではなかろうか。 続刊にも期待したい。

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