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ぽっぺん日記@karashi.org


2009-12-26(Sat) [長年日記]

_ 『のぼうの城』の二番煎じと侮ることなかれ──哄う合戦屋(北沢 秋/志村貴子) 哄う合戦屋(北沢 秋/志村貴子)

本が好き!経由で献本いただきました。ありがとうございます。

漫画家・志村貴子のスタイリッシュな表紙画が目を引く一冊。

のぼうの城(和田 竜) のぼうの城(和田 竜)のヒット以来、ふだん歴史物を読み慣れていない層にでも配慮された歴史エンタテイメント小説が増えてきたが、本書もその系統といっていいだろう。 しかし、二番煎じと侮ることなかれ。 デビュー作とは思えない完成度で、読み手をぐいぐい引っ張るパワーに満ちている。 個人的には、小説としての完成度は、『のぼうの城』を超えているのではないかと思う。

時は天文18年。 応仁の乱以来つづいてきた戦乱も、地域ごとに有力な戦国大名が立ち、小休止状態にあった。 しかし、信濃(長野県)は豪族が乱立し、統一が遅れていた。 その信濃にある横山郷は、名主と誉れの高い遠藤吉弘によって治められていた。 その地を訪れた一人の男。 身の丈、六尺を上まわる、その巨漢こそ、一度も戦に負けたことのないという名軍師、石堂一徹だった。 吉弘と面会した石堂は願い出る。この一徹を家臣の列にお加え下さらぬか──と。

一徹ほどの名軍師が、なぜ一豪族にしか過ぎない吉弘の、しかも無禄(無給)の家臣となりたがるのか。 そして、一徹はなぜ様々な君主に仕えながらも、二、三年で放逐されてしまうのか。 謎を秘めたまま、物語は加速し、吉弘は一徹の勢いに乗せられ、信濃統一の戦に討って出ていく。

誰とも打ち解けない一徹の心のうちが、吉弘の娘であり、唯一の理解者である若菜との交流を経て、徐々に浮かび上がっていく構成が、なんともうまい。 一徹もまた乱世において、燃え上がる野望に身を焦がす一人の男なのだ。

一徹と若菜の力によって、一種のユートピアとなっていく領地。 歴史を知るものであれば、そのユートピアが長くつづく訳もないことを予測できる。 無惨に砕かれる夢と、そうでありながら胸すくラストを堪能した。

もう少しボリュームがあってもいいかなと思わせるところはあるが、すべての人にオススメできる戦国小説である。 作者の次回作が楽しみだ。


哄う合戦屋

  • 北沢 秋/イラスト:志村貴子
  • 双葉社
  • 1470円
Amazonで購入
書評/歴史・時代(F)

_ 日記のアドレスを変更しました

現在、色々とサーバの整理中。

サーバをいじるついで、これまで

http://www.karashi.org/~poppen/d/

というやたら長い名前だった、ここを

http://d.karashi.org/

とすっきり短い名前に変更した。 元ネタは、見ての通り、はてなダイアリー;-)

元のアドレスからは.htaccessに

RewriteEngine on
RewriteRule ^(.*) http://d.karashi.org/$1 [R=301,L]

と書いて、301リダイレクトするようにしておいた。 これまでいただいたブクマやはてなスターがなくなってしまうのが、残念だが、まぁ、2010年を迎える前に心機一転ということで。

これまで同様、よろしくお願いします。

_ tDiaryのサーバ移転でハマったところ

サーバ変更にともない、OSがこれまでのFreeBSDからDebian lennyに変更になった。 Debian lenny上でtDiaryを動かすのに、ちょっとハマってのでメモ。

Debianにrubyをインストールするのは、deb系ではおなじみの

% apt-get install ruby

一発で済むのだが、実はこれでインストールされるのが、ruby-1.8.7-p72という古いバージョン。これにはamazon.rb を使用して日記を更新するとRubyがSEGVるというBUGがある。

そのため、日記を更新すると

(tdiary/lang/ja.rb):33:[BUG] Segmentation fault ruby 1.8.7

なんていうエラーを吐いて、update.rbが終了してしまう。

解決方法は、ruby-1.8.7の最新版を本家から落としきて、野良インストールすること。 手順はこんな感じ。

% wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.7-p248.tar.bz2
% tar xvjf ruby-1.8.7-p248.tar.bz2
% cd ruby-1.8.7-p248
% ./configure && make
% sudo make install

rubygemsも必要なのでインストールする。

% cd ..
% wget http://rubyforge.org/frs/download.php/60718/rubygems-1.3.5.tgz
% tar xvzf rubygems-1.3.5.tgz
% cd rubygems-1.3.5
% sudo ruby setup.rb

pluginによって要求されることのある、gemをインストールする。

% sudo gem install json

もし、fcgiで動かすのであれば、

% sudo apt-get install libfcgi-dev
% sudo gem install fcgi

してから、tDiaryのindex.fcgiを

 # Copyright (C) 2006-2009, Kazuhiko <kazuhiko@fdiary.net>
 # You can redistribute it and/or modify it under GPL2.
 #
+require 'rubygems'
 require 'fcgi'
 FCGI.each_cgi do |cgi|
   begin

と変更しておく。

ちなみに、httpdが/usr/local/binを見ない設定になっていると、

/usr/bin/env: ruby: No such file or directory

なんていうエラーが吐かれて怒られるので、/etc/init.d/にある起動スクリプトのPATHに/usr/local/binを通すこと。 lighttpdであれば、/etc/init.d/lighttpdを

 ### END INIT INFO


-PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
+PATH=/usr/local/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
 DAEMON=/usr/sbin/lighttpd
 NAME=lighttpd
 DESC="web server"

と変更する。

以上で動くはず。

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