ぽっぺん日記@karashi.org
2009-11-18(Wed) [長年日記]
_ [読書感想]COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)2009年12月号
COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)の2009年12月号をレビュープラス経由で献本いただきました。
感謝いたします。
本誌は、フランスの週刊誌「クーリエ・アンテルナショナル」と提携し、世界の1500を超えるメディアから厳選された記事を読むことのできるニュース誌だ。 翻訳記事だけではなく、日本独自の記事も掲載されている。
個人的には、雑誌という媒体は読み飛ばしながら目を通すことが多いのだが、本誌については、WEBも含め日本のメディアが報道していないニュースがばかりで、どの記事もじっくりと読むことができた。 これだけ時間をかけて1冊の雑誌を読んだのは久しぶりだ。 130ページ、多色刷りのページにもかかわらず、680円という価格も好印象である。
さて、今号の特集は「"宇宙人"的NIPPON」。 宇宙人とも揶揄される鳩山総理大臣についてのニューヨーク・タイムズの記事を皮切りに、村上春樹やイチロー、宮崎駿、ニッサンが来年市場に投入する予定の電気自動車、オモイヤリ、カイゼン、美容、MANGAといった、世界から見たNIPPONの記事を集めている。
その中でも目を引いたのが、建築家・板茂氏の記事。 寡聞にして板氏については、この記事ではじめて知ったのだが、なんと紙(紙管)を建物の構造材にした建築を手掛けているそうだ。 ルワンダ難民のシェルター、阪神大震災やトルコ、インドでの仮設住宅、津波被害を受けたスリランカでの恒久住宅、四川大地震での仮設学校など、非常時建築に力を入れる板氏の「これまで建築家は金持ちや企業のために働いてきました。しかし、これからは建築家が社会福祉事業にも取り組んでいく必要があるのです」という言葉が心に残った。
ちなみに、今号の別の記事、職場の悩みで自殺するフランス人について扱った「"豊かな人生"とは裏腹に不安に苛まれるフランス人」では、世界でも断トツ、トップクラスの日本人の自殺率についてこう言及している──「自殺大国日本」。
小さな島国から世界で活躍する挑戦者を送り出し、独自のモノヅクリを進め、お客をオモイヤリ、常にカイゼンを求め、美味しいものを生み出す宇宙人的なNIPPONが、実は自殺者も世界一生み出しているという現実には、日本人から見ても奇妙に見えることに気付かされた。

