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ぽっぺん日記@karashi.org


2009-06-20(Sat) [長年日記]

_ [読書感想]ミツバツを通して自然界の異変を描く──ハチはなぜ大量死したのか(ローワン・ジェイコブセン/中里 京子)

これはスゴイ本。 今年の私的ノンフィクション部門の上位にランキングすること間違いなしの一冊だ。

これまでも畑で野菜をちょぼちょぼと育てていたのだが、最近、本格的にはじめた。 趣味の家庭菜園なので、どうせなら有機・無農薬栽培をしてみようと思い、いくつか本を読んでみた。 その中で改めて気付かされたことがある。

受粉しないと野菜や果実はできないのだ。

なにを当たり前のことを言われるに違いないのだが、野菜や果物がなる過程がこれまですっかり頭から抜け落ちていた。

花が受粉する際の花粉の担い手は虫たちである。 その代表格ともいえるものがミツバチだ。 これまでほとんど意識されることのなかった農業の要石というべきミツバチ。 そのミツバチが消えていっている。 本書はアメリカの状況をレポートしたものだが、日本もまた昨年から働きバチが大量死し、農業に深刻な影響が出るのではないのかと懸念されている。 決して座視できる問題ではないのだ。

アメリカで起きているミツバチの大量死は蜂群崩壊症候群(CCD)と名付けられた。 しかし、その原因は不明。 著者は最新の研究を織り込み、その原因を探っていく。 ウィルスや農薬から携帯電話の電磁波まで様々な犯人が挙げられていくが、本書ではCCDの原因を特定するまでに至らない。 だが、その過程で明らかにされるものは恐るべきものだ。

商業ベースの養蜂では抗生剤やダニ駆除剤、殺菌剤、栄養剤など、様々な薬品が使用されている。 しかし、単体で使われた場合の影響は調査されていても、それらが複合的に使用された際の悪影響は誰も調べたことがないのだ。 農業における農薬や除草剤、化学肥料も然り、である。

同時に著者は、アメリカの農業ビジネスに組込まれてしまったミツバチの悲劇も浮き彫りにする。 ミツバチたちは金の成る木であるアーモンドをはじめとする農作物を受粉させるため、トラックに乗せられ北米大陸を横断させられる。

本書から強く立ち上がってくるものは、著者が自然に対して抱く尊敬の念だ。 集団知性としてのミツバチの魅力、自然界が本来持つ復元力など、 著者が描く事象は声高な警鐘といった浅薄なものを超え、読者に迫ってくる。 本書を名著たらしめているものは、著者のこの姿勢にあるといっていいだろう。

余談だが、本書を読んでミツバチを飼いたくなった。

幸いなことに、田舎にある我が家の庭には空きスペースだけはある。 隣近所とも間が空いているので一声かけておけば、迷惑になることもなさそうだ。 そんな訳で、妻にミツバチを飼いたいと言ったところ、返ってきたのは強烈な「ダメ」のひとこと。 刺されたらどうするの、という意見らしい。 まずは妻に本書を読ませて、ミツバチの魅力を知ってもらおう必要がありそうだ。

_ [Gmail]Gmailのフィルタに「迷惑メールにしない」オプションがあった

Gmailのコンタクトに登録されていれば、SPAM扱いされないと聞いていたのだが、コンタクトに入っているにもかかわらず、どうしてもSPAMにされてしまうメールアドレスがあった。

「面倒くさいなー」と思いつつ、たまにSpamフォルダを覗いていたんだけど、 Gmail フィルターの「迷惑メールにしない」オプション « 鵺的:想空間を発見。

フィルタの設定でSPAM判定をオフにすることができるとのこと。 オレは英語環境なので、フィルタの"Never send it to Spam"にチェックを入れればOKだった。


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