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ぽっぺん日記@karashi.org


2009-01-12(Mon) [長年日記]

_ [読書感想]ビジョルドにしては少々期待はずれかも──死者の短剣 惑わし (創元推理文庫)(ロイス・マクマスター ビジョルド/Lois McMaster Bujold/小木曽 絢子)

東京創元社様より本が好き!経由で献本御礼。

ロイス・マクマスター・ビジョルドが描く異世界ファンタジー・シリーズ第1弾が本書。

それまでビジョルドといえば「SF作家」という冠を個人的にはかぶせている作家だったのだが、初めて読んだビジョルドのファンタジーもの〈五神教〉シリーズ(チャリオンの影影の棲む城)がめっぽう面白くて認識を改めた次第。 そんな訳で本書にも期待していたのだが、個人的に苦手なラブロマンス要素が強い作品な上、ストーリー展開も遅く、少し唸ってしまった。

本書の舞台は〈湖の民〉と〈地の民〉という二つの民族が同居する世界。 一般人である〈地の民〉は土地に定住し生活する一方、特殊な能力を持つ〈湖の民〉は、生命を枯らす〈悪鬼〉を狩り、〈地の民〉と世界を守ることにその生活を捧げていた。 ある事情から家出した〈地の民〉の娘フォーンは、その旅路で〈悪鬼〉の手下、泥びとによって捕えられてしまう。 フォーンを助け出したのが、〈悪鬼〉を追っていた〈湖の民〉の警邏隊員ダグ。 その2人が出会ったことにより物語が動き出す……。

という導入部からアクションの連続を期待していたのだが、アクションシーンの山場は、本書のはじめもはじめ、いきなり80ページあたりで訪れてしまう。

残りの約400ページは、本書のタイトルにもなっている〈死者の短剣〉の謎を解くために、ダグとフォーンが〈湖の民〉の警邏隊駐屯地に向かう旅路を描くことに割かれる──のだが、それが徐々に〈湖の民〉と〈地の民〉という全く違う背景を持つ2人が障害を乗り越えて結ばれる話へと転換してしまうのである。

〈悪鬼〉をはじめとする世界の謎にはほとんど触れられず、フォーン側の両親に結婚を許して貰うことにひたすら邁進するストーリー展開には、肩透かしを食ったというのが正直な感想だ。 それでも一気に読まされてしまう点は、「さすがはベテラン、ビジョルド」な訳ではあるが……。

このシリーズは4部作とのことである。 ストーリーがどう転がるのかは、本書を読んだだけでは全く判然としない。 まぁ、ビジョルドのこと、単なるラブロマンスで4部作を書く訳もない。次巻で本書の分も大いに盛り上げたくれることを期待したい。

ちなみに、本書の訳者は〈ヴォルコシガン〉シリーズと同じ、小木曽絢子氏。 あとがきによれば、〈ヴォルコシガン〉シリーズの待望の続刊も間もなく出版されるとのことだ。 非常に楽しみである。



死者の短剣惑わし

  • ロイス・マクマスター・ビジョルド/小木曽 絢子
  • 東京創元社
  • 1260円
Amazonで購入
書評/SF&ファンタジー

_ [日常]ひきこもり

昨日の晩にちょっと発熱したのだが、今朝には引いていた。

大事をとって今日もひきこもり生活。

読書したり、休んでいた間に溜まっていたメールを返信をしたり。


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