ぽっぺん日記@karashi.org
2008-12-02(Tue) [長年日記] この日を編集
_ [iPhone]iPhoneアプリをインストールしまくり
iPhoneを買ったのは2008/11/28なんだけども、バカスカ、ネットに繋ぎまくると、わずか3日間でパケ代が上限までいってしまって、精神的に悪そうなので、11月中は使うのを控えていた。
12月に入ったので使いまくり。
ファームウェアを2.2にアップデート後、折良く(?)hsbtさんがiPod touchにインストールしたアプリを一覧を日記に書かれていたので、盛大にパクらせてもらい、アプリをインストールしまくってみた。
インストールしたアプリは以下のような感じ(フォーマットもhsbtさんからのパクり)
- たぶん頻繁に使う物
- 駅探(350円)
- fring
- Nimbuzz
- Truphone
- とりあえず入れてみた物
- Evernote
- iview
- LDR touch
- NatsuLion for iPhone
- Wikipanion
- テレビ番組表
- Best!価格
- Google Earch
- Google Mobile App
- はてな touch
駅探のデキがかなり良いので、ケチケチ星人のオレにしては珍しく金を払ってみた。 350円だったら安いしね。
fring、Nimbuzz、TruphoneはVoIPアプリ(fringとNimbuzzはSkypeに接続できる)。 常用するか分からないけど、とりあえず、試してみたいので。
アプリではないけど、iPhone向けクーポンリストをSafariにブックマークしておいた。 マクドナルド、ロッテリア、Yahooクーポン、ホットペッパーのクーポンがiPhoneから見られる優れ物。
2008-12-03(Wed) [長年日記] この日を編集
_ [日常]メガネが壊れた&メガネドラッグがGJな件
会社で仕事をしていたら、突然、メガネの片方のレンズが取れた。 「うわっ」と思い、フレームを見てみたらネジが欠落してどこかに行ってしまっていた。
自慢ではないが、視力が0.1を遥かに下回っているオレなので、メガネがないと死活問題。
そんな訳で会社のすぐ近くのメガネドラッグに修理を頼みに行ったところ、メガネドラッグで買った製品でないにもかかわらず、すぐに直してくれた上、料金もなんと無料。 非常に助かった。
ってことで、次にメガネを作る時にはメガネドラッグにするよ!
あと、関係ないが、十ウン年ぶりにメガネなしで歩いたら、自分でも噴いてしまいそうになるくらい何にも見えなかった。 あの見えなさは異常。 自分の視力がいかに低いかを再認識できた出来事だった。
2008-12-04(Thu) [長年日記] この日を編集
_ [iPhone]今日のiPhone
エンタメ系のアプリを入れていなかったので、巷で「無料なのに面白い」と評判の
- TapDefence
- Rogue
をインストール。 個人的にはRogueが非常に嬉しい感じ。
それからPodcastの
- EnterJam 町山智浩のアメリカ映画特電
- 小西克哉・松本ともこ ストリーム
- ぽどきゃすてぃんぐ落語
をSubscribe(後者2つはiTunes Storeで検索のこと)。
これで通勤中に読むための本を自宅に忘れたり、手持ちの本を読み終えたりといった不意の事故(?)に遭遇しても退屈せずに済むね。
動画も欲しいところだけど、まだ環境を整えていないので、あとで。
2008-12-05(Fri) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想][軍事]敗北への坂道を転がりはじめたドイツを描き出す──
ラジオジャーナリストであった著者が自身の目で見た歴史のワンシーンを交えつつ、ドイツ第三帝国の誕生から滅亡までを描く歴史ノンフィクション・シリーズ第四弾。
本書ではオランダ、ベルギー、フランスを降伏させ、大陸よりイギリスを追い落としたドイツの急進撃から筆を起こし、北アフリカ派兵、対ソ開戦を経て、歴史の転換点となるスターリングラードでの敗北までが語られている。
いちおう第二次世界大戦が守備範囲の軍事オタクのはしくれではあるのだが、知識はナンチャッテそのもの。 これまでの既刊シリーズに関しては、知らないことばかりで「なるほどねー」などと思いつつ読んできた。 しかし、本書がカヴァーするあたりは、第二次世界大戦でも有名な部分。 既知の範囲なので「あんまり発見がないかも」などと考えながら読み始めた本書だが、なかなかどうして新たな発見の連続で、実り多い読書だった。 何冊か類書を読んだだけで知ったつもりなるというのは、やはり傲慢だなと自戒した次第。
さて、まさに破竹の勢いで西ヨーロッパを制覇してきたヒトラーだが、進撃停止命令を出して、ダンケルクまで追い詰めたイギリス軍の撤退を許したことにはじまり、様々な失策を重ねていく。 イギリスの力を見誤ったためバトル・オブ・ブリテンで敗北し、 ユーゴスラヴィアのクーデター鎮圧のためソ連侵攻作戦──〈バルバロッサ作戦〉の発動を四週間遅らせ、地中海や中東の重要性を理解しなかったためロンメル率いるドイツアフリカ軍団に充分な支援を与えず、モスクワよりもレニングラードやウクライナを優先する──ドイツを勝利に導いたかもしれない、これらのターニングポイントでヒトラーは決断を誤り、ドイツは敗北の坂道を転がり落ちていくことになる。
その場の空気を肌で感じ著者の筆致は、やはり、一般の歴史書とは一味も二味も違う。 ベルギー軍兵士の粘り強い戦いぶりを強調する記述を読んだのは、たぶん、本書がはじめてだし、フランスの降伏セレモニーの描写は臨場感に溢れたものとなっている。
著者は1940年にアメリカに帰国したとのことだが、その後の歴史についても膨大な資料を駆使した取材により非常に読み応えのあるドキュメンタリーに仕上がっている。
戦後のニュルンベルク裁判で陸軍の将軍たちが述べたようには、彼らは対ソ開戦に反対していなかった──それどころか、それに賛成していたという事実や、海軍を率いていたレーダーがさんざんヒトラーに対米開戦を迫っていたことを著者は浮き彫りする。
また、ヒトラーに対する嫌悪を隠さない著者であるが、モスクワ攻略に失敗した後、ヒトラーが死守命令を乱発したことが戦線の全面崩壊を防いだと一定の評価をしているところは面白い。
日本人として興味深いのは、ドイツと同盟を結んだ日本が高度な外交を展開していたように描写されていることだ。 対ソ参戦を迫るドイツを言葉巧みに躱し、アメリカとの開戦時にはドイツも宣戦するように言質を取り付けようとする。 実際に、本書で描かれる日本の意図通りに歴史は推移する訳だが、敗戦までのグダグダな日本外交を知っている身からなると「本当かよ?」と言いたくなる話ではある。 世界情勢が読めないまま、のらりくらりとした外交を展開したところ、たまたま運良く意図した通りになったというのが実態だろう。 しかし、その結果が、完膚なきまでに叩きのめされての敗戦というのは歴史の皮肉だ。
最後に本書で残念だった点をひとつ。 前巻の読書感想の最後に
次巻では、西ヨーロッパ征服と大きな転換点となる対ソ戦が描かれる。
スターリングラード攻防戦がどう語られるのか、今から楽しみだ。
[第二次世界大戦勃発す── 第三帝国の興亡 3 (3)(ウィリアム L.シャイラー) - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-10-01)より引用]
との期待を書いたが、本書でのスターリングラード攻防戦の扱いはかなりあっさり気味だ。 物足りない向きにはアントニー・ビーヴァーの傑作ノンフィクション 『スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943』 (朝日文庫)を読まれることを強くオススメしたい。
いよいよシリーズ最終巻となる第5巻では、ドイツ第三帝国の滅亡が描かれることとなる。 楽しみに待ちたいと思う。
前巻までの読書感想
- ドイツ第三帝国の誕生を描く──第三帝国の興亡 1 (1)(ウィリアム L.シャイラー) - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-06-06)
- 第三帝国の無血征服劇を描き出す──第三帝国の興亡 2 (2)(ウィリアム L.シャイラー) - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-07-15)
- 第二次世界大戦勃発す──第三帝国の興亡 3 (3)(ウィリアム L.シャイラー) - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-10-01)
- ウィリアム・L・シャイラー/松浦 伶 訳
- 東京創元社
- 2520円
書評/歴史・時代(F)
2008-12-06(Sat) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想][HORROR]親の七光りなんて言わせない! スティーブン・キングの息子の傑作短篇集──
今年はあまりホラーを読んでいないオレが書くのもおこがましいが、これは今年の翻訳ホラーの中でもベスト級の一冊ではなかろうか。
作者ジョー・ヒルは、なんと、あのスティーブン・キングの次男。 最初、「スティーブン・キングの息子」というアオリを読んだ時、比喩的な意味かと思っていたら、実際にそうなのでビックリさせられた。
ホラー界の大御所の息子ともなれば、どうしても「親の七光り」という言葉が付いて回る気がするが、ヒルについてはそんなものとは無縁。 なにしろ、身元を隠して書き上げたデビュー作である本書でブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞に輝いているそうだ。 なんというか、「ホラー作家の血」でしょうかね。
本書には全部で18篇の作品が収録されている(謝辞の6ページ強の短篇も含む)。 古びた映画館に出現する女の幽霊譚を通じて映画と怪談への愛を謳い上げる表題作「二十世紀の幽霊たち」をはじめとして、どれも高水準のものばかりだ。
いくつか印象に残った作品を挙げておこう。
子供を標的にした誘拐殺人鬼と攫われた少年との息詰まる対決を描いているのが「黒電話」。 単体でも充分面白いが、雑誌掲載時にカットされた最終章が「黒電話[削除部分]」として収録されているため、カットが正解だったのか失敗だったのか、読者が判断するという別の楽しみ方もできる。
「おとうさんの仮面」では、子供の目を通して危うい家族関係が幻想的な筆致で描き出される。 色々と深読みできる一作だ。
「自発的入院」は、本書のベスト。 子供の頃、男の子であれば、ダンボールかなにかで秘密基地を作った経験があるのではないかと思うが、それをホラーに仕立っててしまう手腕が素晴らしい。 「レン高原」というフレーズが登場するので、もしかしてクトゥルフ神話? とか思っていたところ、やはり、そうだったらしい(東雅夫氏の解説より)。
充実したノンホラー作品群についても特筆しておきたい。
たとえば、4作目として収録された「ポップ・アート」は、声を大にして告げたい大傑作である。 ごくたまに風船として生まれる人間がいるというスーパーナチュラルな舞台設定でありながらも、友情と別れのストーリーには、思わず涙腺が緩くなってしまった。
障害を持つ主人公とメジャーリーグの監督を勤める父親との交流をテーマにした「うちよりここのほうが」も余韻の残るラストが堪能できる作品だ。
ジョージ・A・ロメロの大ヒット作となる『ゾンビ』に、ゾンビ役のエキストラとして出演し再会することになった元・恋人たちのほろ苦い人生と恋に迫る「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」は、なんとも変わった舞台で繰り広げられる同じくノンホラーの短篇だが、作者のゾンビ映画への愛が感じられて微笑ましい。
日本語版『20世紀の幽霊たち』には、欧米では200部限定の函入りハードカバーにしか収められなかったボーナス・トラックが入って総分量700ページ弱の読み応えのある一冊となっている。 それでいて、価格が980円(税込)という千円札1枚でお釣りがくる嬉しい価格設定は、まさにお値打ちもの。
ホラー小説好きにはもちろんのこと、普段「ホラー小説なんて」と嫌厭する向きにも強く強くオススメしておきたい一冊である。 後悔はしないはずだ。
2008-12-08(Mon) [長年日記] この日を編集
_ [tDiary][iPhone]日記をiPhone/iPod touch対応にした
iPhone導入記念(?)ということで、日記をiPhone/iPod touchに対応させた。
tDiary-2.3.1はiPhone/iPod touchのSafariを検出してくれるので、ヘッダとフッタをtDiaryをiPod touch/iPhone対応に(仮) - ただのにっき(2007-10-10)を参考にして、こんな感じに変更。
ヘッダ:
<% unless @conf.iphone? %><div class="main"><% end %>
フッタ:
<% unless @conf.iphone? %> </div> <div class="sidebar"> : : </div> <% end %>
自分のiPhoneで日記がキレイに出ると気分が良いね。
2008-12-09(Tue) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想][Comic]『喰いしん坊』が末期的な感じ
積ん読だった20巻と21巻を一気読みしたのだが、内容的にかなりヤバイ。 もう打ち切りも近いんじゃね? って感じのツマラなさ。
「喰いリンピック」という世界大食い選手権を出したのはいいんだけれど、各国の選手のキャラクター造形があまりにもステレオタイプすぎる上に深みがまったく感じられない。
自己ベストを出した料理が、イギリスだからフィッシュ&チップスだとか、タイだからトムヤンクンとかご当地ものばかりで、いまどき、こんな設定ねーよ。
商品の金の像の時価が1500万元と聞いた時に、各国の選手が
「5千万でっせ」
「50万ドル!!」
「25万ポンドとはっ!!」
「30万ユーロもっ!」
「1200万ルーブルかっ!!」
「500万ペソっ!!」
「250万クローネ!!」
(以下略)
といちいち自分の国の通貨換算で驚くのには噴いた。
好きなマンガなので持ち直して欲しいところだけど、ネタ切れなんかなー。
2008-12-10(Wed) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想]エコ・ブームに踊らされる前に、まずはこの本で温暖化予測を知るべし──
地球温暖化問題の関心の盛り上がりは、今や、一大ブームと言っていいだろう。 CO2削減のスローガンを見ない日はないし、ブームだけ一人歩きしているような様への反動からか、地球温暖化に懐疑的な意見をネットや書籍で目にする機会も多くなってきた。
しかし、そもそも、地球温暖化の予測はどのようなプロセスを経て立てられているのだろうか。 結局、そこを曖昧にしたままに騒いでいるようであれば、「ブームに踊らされている」と非難されても仕方がないのかも知れない。
本書では、コンピュータ・シミュレーションである「気候モデル」を中心に、これまであまり触れられてこなかった地球温暖化予測の仕組みがまとめられている。
なかなか硬そうな内容であるが、さすがはDOJIN選書である。 地球温暖化のメカニズムから易しい語り口で解説されていて、門外漢にも嬉しい本になっている。 著者は、気候モデル作成の専門家であり、2007年にノーベル平和賞を受けたことも記憶に新しい国連機関「気候変動に関する政府間パネル」の活動に携わった経験を持つ、まさにその道のプロである。
本書でなんといっても目を引くのが、地球温暖化予測の主役とも言うべき気候モデルだ。
「コンピュータの中の地球」である気候モデルには、初期値として、国際情勢や経済状態を表わした「社会経済シナリオ」と、CO2などの排出ガスの吸収量を表現した「排出シナリオ」が与えられる。 そこから大気の運動量、エネルギーや水蒸気、陸面、海面など膨大な量の方程式が計算されていき、将来の地球の大気の状態が予測されていく。 なお、著者が関わる気候モデルは、あの地球シミュレータで動かされているそうだ。
しかし、2004年11月まで世界一の計算能力を誇った地球シミュレータとはいえども、地球全体をシミュレータできる訳では当然ない(ちなみに、現在、世界49位の地球シミュレータは2009年に倍速にアップグレードされるとのこと)。
まず、地球を一片100キロメートルの升目に分割する。 そして、その「グリッド」と呼ばれる升目の中で起きている、計算するにはあまりにも複雑すぎるミクロな現象を「パラメタ」として抽象化するのである。
このパラメタ化が気候モデルを作成する部分が、著者によれば「半分は理論、半分は経験」というもので、研究者の腕の見せ所になるらしい。 技術者は、そのパラメタをチューニングし、過去の観測データに適合するように調整していくのである。
ここで思い浮かぶのが、パラメタは恣意的なものになるのではないか? という疑問だ。 つまり、パラメタを好き勝手にいじれば、観測データに適合するようにいくらでも調整できるのではないかということである。
著者によれば、気候モデルを作成する際に、各グリッドでパラメタを変えるのは御法度。 全地球で同じパラメタを使用しなければならないという暗黙のルールがあるために、もちろん完全ではないが、信頼してもいいものなっているそうである。
気候モデルの信頼性を見る上で面白いエピソードが紹介されている。
気候モデルのパラメタを、ほとんどの過去の観測データにはそれなりに沿う形にチューニングしたのだが、どうしても1940年代の観測データとは適合しない。 どうしてなのかと悩んでいたところ、ある事実が判明した。 第二次世界大戦終結の前後に、アメリカの観測データが急減し、イギリスの観測データが急増したということがあったのだ。 両者で観測方法が異なるため、本来であるならば、データの補正が必要だったのだが、その補正が施されていなかった。 現在、その補正を組み込んで計算し直されている最中とのことだが、気候モデルの数値と観測データよりよく一致する方向になりそうだとのことである。
ちなみに、気候モデルについて、プログラミングを多少書く人間として興味深かったのが、次の一文。
気候モデルの「実体」はフォートランというプログラム言語で書かれた、数万行のプログラム(p.72)
科学技術の分野では、今でもFORTRANが使われているという話は読んだことがあるが、やっぱりそうなんですか、と驚かされた。 FORTRANは使ったことないのではっきりとは言えないが、数万行というのは、プログラムの規模にしては短いような気がするが、どうなんだろうか。
「温暖化予測業界」に身を置く著者であるが、できるだけ中立であろうとする著者の姿勢には好感が持てる。
著者は温暖化によって生じるであろう、平均気温の上昇や海面の上昇など様々な環境の変化と、それらが我々に与えることが考えられる影響──農業や水不足、健康上の問題──を挙げていくが、ことさらその危険性を大声で叫ぶようなことはしない。
また、エコ・ブームのひとつのきっかけにもなった米元副大統領ゴア制作の映画『不都合な真実』を俎上に載せて、地球温暖化をセンセーショナルに扱いすぎていると冷静に批判を加えている。
あとがきでは、地球温暖化を巡る騒ぎについての著者の本音がちらっと覗く。
地球温暖化の科学に対する一般向けの書籍は、どういうわけか温暖化研究の専門家でない人によって書かれたものが多いようです。そういう本を書いた人も、そういう本を読んだ人も、気候モデルや温暖化予測がどういうものか、勝手に想像して信じたり、勝手に想像して批判したりしていたのではないでしょうか。(p.235)
地球温暖化予測を肯定するにしろ否定にするにしろ、エコ・ブームに踊らされる前に、まずは本書で専門家の言葉に耳を傾けてはいかがだろうか。 本書を読むことによって、地球温暖化予測が信用できるものなのかどうかを判断する材料を得ることができるだろう。
地球温暖化に揺れる今だからこそ読むべき一冊である。
- 江守 正多
- 化学同人
- 1785円
書評/サイエンス
2008-12-14(Sun) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想]「イラク」という名のパンドラの箱から飛び出した混沌を描き出す──
これまで読んできたイラク関係の本の中でも最も衝撃を受けた一冊だ。 自分がいかにイラク情勢を理解していなかったを実感させられた。
イラク情勢を表現する時、つい「混乱」という言葉にすべてを押し込めてしまいそうになる。 宗派対立に、民族対立、イラクを巡る各国の利害など、そのあまりに複雑怪奇な状況を理解できないと諦めてしまうからだ。
イラク戦争終結直後にイラクに入りして記事を配信し、その後も朝日新聞中東アフリカ総局の特派員としてイラクおよび周辺各国で取材を重ねてきた著者がイラク情勢を詳細に描き出しているのが本書である。 著者は本書を通じて問い掛ける。 なぜ、米軍占領後、15万ものイラク国民の命が失われなければならなかったのか、と。
著者によって浮き彫りにされる、日本ではほとんど報道されてこなかったイラクの状況は、まさにカオスの一言に尽きる。 当初、「解放軍」としてイラクに入ったはずの米軍は、その征服者然とした暴虐から「占領軍」として見なされるようになり、テロの標的となる。 フセイン政権崩壊前まではまがりなりにも、一つの国民として存在していたシーア派とスンニ派は互いに殺し合うようになる。 さらに、宗派内でも民族や党派間の争いが起きる。 その対立を煽るのは、アルカイーダをはじめとするテロリストやイラクへ影響を及ぼそうとするアラブ諸国だ。
三つ巴どころではない。 四つ巴、五つ巴な対立がイラクの地で繰り広げられているのである。 どれほどその対立と協力の糸が絡み合っているかは、本書10ページに掲載された「イラクをめぐる相関図」を見れば一目瞭然だろう。
しかし、複雑なものを複雑とすることをよしとせず、著者は絡んだ糸をときほぐすように、サダム・フセインやその息子たちの最後、アブグレイブ収容所での捕虜虐待、テロによって命を奪われた日本人外交官や日本人パックパッカーの姿を交えつつ、イラクの情勢を丹念に描いていく。
イラクは完全な内戦状態にある。 5年以上つづいた占領と内戦の日々は人心を荒廃させ、イスラム教でタブーとされている死体損壊まで行なわれている。 前述の日本人バックパッカーを含め、過激派に捕まった外国人が民間人であるにも関わらず、「敵対勢力」と見なされ斬首等の残忍な方法で記憶に新しいところだが、それはイラク人同士でも同じだという。
本来、沈静化をはかる立場にあるはずの政府もまともではない。 2007年には政府内でも対立が激化し、各省庁を「軍事拠点」とする事態まで起きている。
今日のイラク情勢を端的に表わしているのが次の一文だ。
テロリストなどいなかったイラクへ、米国がわざわざ出かけていき、曲がりなりにも平和に暮らしていた人々のほっぺたをひっぱたいて互いにけんかをさせ、おまけに諸外国からテロリストをわんさか呼び寄せてしまった。(p.228)
もちろん、サダム・フセインが行なったのは独裁だった。 だからこそ、当初、イラク人は米軍を解放軍として歓迎したのだ。 しかし、その後に出現したのは地獄だった。
著者はアメリカを激しく糾弾するが、その怒りは同時に自爆テロをはじめとするテロ活動により無辜の人々の命を奪いながらも、それを「殉教である」と正当化するイスラム過激派にも向けられる。
レバノンやオサマ・ビンラディンの故国であるイエメンでの取材から浮かび上がるアラブ諸国の思惑が興味深い。 彼らは自国内でのテロ活動は厳しく取り締まる一方で、イラクでの米軍のテロは正当なレジスタンス活動だと考え、自爆テロ実行犯をイラクに送り込む支援さえ行なっているのだ。 彼らの視野には、犠牲となる無実のイラク国民の姿はない。
著者はイラク情勢の出口をこう結論づけている。
米軍のイラク撤退。それしかない。(p.382)
16ヶ月以内のイラク撤退を目指すことを公約とするオバマ氏が米次期大統領に決まり、米軍のイラク撤退は実現するはずだ。 しかし、現状のままの撤退で、イラク情勢が落ち着くかどうかについては疑問を持たざるをえない。 ある程度の治安基盤を確立してからの撤退を行なわなければ、逆に無責任の謗りを受けることは間違いないだろう。
著者はアメリカがイラク戦争を起こした本当の目的は、原油ではなく、イスラエル防衛にあるとしている。 ここは少々陰謀論めいていて異論を挟みたくなる。 もちろん、イスラエル防衛も目的のひとつではあるだろうが、それよりも、アメリカの政策に沿った形での中東安定化や原油価格の安定化、ドル体制の維持という目的の方が大きかったのではないかと思う。
開戦の理由がなんであるにせよ、アメリカが「イラク」というパンドラの箱を開けたということは事実だ。 本書を読めば、そのパンドラの箱から飛び出した「混沌」がどのようなものなのかを知ることができるはずだ。
2008-12-15(Mon) [長年日記] この日を編集
_ [Plagger]Plaggerで列車遅延情報をケータイにメールする
今朝は通勤電車が遅れてしまって、ちと遅刻してしまった。
まぁ、それはそれとして(?)、電車が遅延しているなり止まっているなりしている時には、知らせて貰えると、遅刻の覚悟をしたり、家で運行を再開するまでまたーりしたりできるので、Plaggerで実現してみた。
たぶん、同じことをやっている人はゴマンといると思うのだが、なんでもoutputが重要ということで。
ググってみたところ、列車運行情報リンク+勝手RSSで運行状況のRSS feedを配信しているので、ありがたく使わせていただいて、次のようなyamlを書いた(実はPlaggerに付いてくるweather-notify.yamlをいじっただけ)。
plugins:
- module: Subscription::Config
config:
feed:
- http://traffic-info.mydns.jp/jre/kantou.rdf
- module: Filter::Rule
rule:
module: Deduped
path: /path/to/tmp/train.db
- module: Filter::BreakEntriesToFeeds
- module: Publish::Iso_2022_jp_mail
rule:
expression: $args->{entry}->{title} =~ /○○線/
config:
mailfrom: hoge@example.com
mailto: hoge_mobile@example.com
Plagger::Plugin::Publish::Iso_2022_jp_mailはzunchakachan ≫ Blog Archive ≫ FormatTextとIso_2022_jp_mailからいただいてきた。
自分でfeedも作る! っていう人はPlaggerで列車運行情報を取得(その後)- LDTrain.pm - 雑記のPlagger::Plugin::CustomFeed::LDTrainあたりをいただいてくればいいのではないかと思う。 試してはいないんだけど。
追記(2008/12/17)
見直したら盛大に間違えていたので修正。
_ [tDiary][iPhone]日記をiPhone/iPod touch対応にした(2)
こないだのつづき。
を使わさせていただいているのだが、iPhone/iPod touch対応にするために変更が必要だったことを書くのを忘れていた。
といっても、変更は1行ずつ。
amazon_optimized_latest.rb:
--- amazon_optimized_latest.rb.orig
+++ amazon_optimized_latest.rb
@@ -29,7 +29,7 @@
# OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN
# IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
#
-unless @cgi.mobile_agent? then
+unless @cgi.mobile_agent? or @conf.iphone? then
add_body_leave_proc do |date|
latest = @diaries.keys.select{|item| @diaries[item].visible?}.sort.last
if @mode == 'day' || (@mode == 'latest' && date.strftime('%Y%m%d') == latest) then
google_adsense_latest.rb:
--- google_adsense_latest.rb.orig
+++ google_adsense_latest.rb
@@ -1,6 +1,6 @@
# google_adsense_latest.rb
-unless @cgi.mobile_agent? then
+unless @cgi.mobile_agent? or @conf.iphone? then
add_body_leave_proc do |date|
if @mode == 'day' || (@mode == 'latest' && @diaries.keys.sort.last == date.strftime('%Y%m%d')) then
r = %Q[<div class="adsense">]
2008-12-16(Tue) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想]マンガで読む米警察ドラマ──
copperとは「ポリ公」の意。まさに、マンガで読むアメリカの警察ドラマだ。
独特の絵柄にとっつきにくさを感じる読者もいるだろうが、一度読んでしまえば、NYPD(ニューヨーク市警)51分署で生きる警官たちの人間模様にぐいぐい引き込まれること間違いなし。
警官だけではない。 分署の横でデリを営む青年や分署に入り浸るホームレスといった市民たちの人生も本書では語られる。
そんな彼らが生き生きとページのコマから立ち上がってくるのだ。
第1話には登場人物が総出演し、多少とっちらかった印象を受けるが、米テレビドラマによくあるパイロット(第0話)と考えると、納得がいく。
続刊が楽しみなシリーズだ。 『CSI:科学捜査班』などの米警察テレビドラマ好きに強くオススメしたい。
2008-12-17(Wed) [長年日記] この日を編集
_ [tDiary][autopagerize]AutoPagerizeのページ区切りスタイルを設定した
AutoPagerize0.0.32でページ区切りスタイルに対応したということなので設定。
といっても、AutoPagerize のページ区切りにスタイルをあてる - 0x集積蔵のCSSを丸パクリして、現在、使用しているテーマ、hatena-lightgrayに合わせてちょこっと変更しただけ。
/* AutoPagerize */
.autopagerize_page_separator{
border:none;
}
p.autopagerize_page_info{
margin:5px 15px 10px 18%;
background:#D8D8D5;
-webkit-border-radius: 0.4em;
-moz-border-radius: 0.4em;
border-radius: 0.4em;
line-height:1.5;
font-size:140%;
text-align:center;
}
たしかに、なかなか見栄えが良くなるね。
_ [読書感想][オカルト][HORROR]21世紀の『妖怪ハンター』? 『闇狩り師』?──
魚蹴さんのレビューを読んで購入。
これは面白い!
あの世から来て禍を振り撒く「け」を退治する「イヌジニン」と呼ばれる仕事人たちの物語。
画は上手い方ではないとは思うのだが、民俗学ネタやオカルト設定がうまく料理されていて、「これは21世紀の『妖怪ハンター』だなぁ」と思ったり。
いや、こちらはアクションだし、『妖怪ハンター』ほど派手な展開はないので、どちらかといえば、夢枕貘の『闇狩り師』の方が近いか?
次巻を早く読みたいところだけど、初出誌(コミック『怪』)の掲載スピードを考えると、来年の夏頃になってしまうかなー。 それまで首を長くして待っていることにする。
2008-12-20(Sat) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想]アメリカの8年間の愚行を再確認する──
執筆活動の他、ラジオ、ブログ、Podcastなどで活躍するアメリカ在住の映画評論家である著者によるエッセイ集が本書。
暴走する宗教、デタラメな戦争、バブル経済と格差社会、腐った政治、ウソだらけのメディアなど、ブッシュ(子)が政権を担った8年間にアメリカが犯した数々の失策を舌鋒鋭く暴いている。
初出が雑誌掲載のコラムというものが多いためか、少々深みに欠けるきらいもなきにしもあらずだが、著者が映画評論で見せる切れ味の鋭いツッコミは健在だ。 たとえば、中絶に反対するキリスト原理主義者たちが進化論を否定する人々と同じ人間であることを挙げ、魚から哺乳類へと変わっていく胎児の姿を彼らはどう解釈するのかと問い掛ける。
2004年の大統領選では、アメリカの国営年金制度の破綻は焦点にならなかった。 自分たちの将来に直結している問題なのにも関わらず、である。 なぜなら、アメリカ人の大半はニュース番組を見ず、新聞も読まず、インターネットでニュース・サイトをチェックすることさえしないからだ。 著者は「無知こそ善」というキリスト教原理主義の考えが国民の根幹にあるためだと喝破する。
本書を読んで感じるのは、著者は決して嫌米ではないということだ。 逆に、アメリカ・ドリームというものに心の底から憧れ、今でもそれは実現可能ではないだろうかと心の片隅で思っているのではないだろうか。 アメリカが好きだからこそ、その愚行に我慢がならないのだ。
来年1月20日に、疲弊にあえぐアメリカの復活を託されたオバマ新大統領が就任する。 その前に、本書でこの8年間の愚行がどのようなものであったのかを再確認してみてはいかがだろうか。
最後に、ちょっと気になったことを。 タイトルの「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」というネタ元が本書の中に見当たらないのだが、これって単なるメタファーなのだろうか?
2008-12-21(Sun) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想]静かではあるが人生を歩みつづける前向きな力──
しみじみと上手いなーと感じさせる短篇集だ。
個人的には初めて読んだ山本史緒の著作である。
少女と祖父のまるで長年連れ添った夫婦のような濃密ではあるがさらりとした生き方を描いた表題作「アカペラ」や、二人で生きる病弱な弟とオールドミスの姉の人生の転機を綴った「ネロリ」もいいが、父親の死をきっかけに東京から20年ぶりに生まれ故郷の千葉県の地方都市へ帰郷した38歳の男の物語「ソリチュード」がとてもいい。
主人公の中年男は、東京の生活では優柔不断の烙印を押され、故郷でもまた同じことを実感させられる。 いってみれば典型的なダメ男なのであるが、それを嗤う気にはなれない。 歳を取ってくると、物事を決定することに付随する責任の重さというものを嫌でも知ることになる。 男の優柔不断さを身につまされる男性読者も多いのではないだろうか。
男が故郷を飛び出す原因となった従妹にして元恋人やその娘との交流を通して、男は徐々に前に歩き出す気力を取り戻していく。 ラストは少し物悲しくも爽やかだ。
本作だけではない。 どの作品にも、静かではあるが人生を歩みつづける前向きな力がこもっている。 オススメできる一冊だ。
2008-12-26(Fri) [長年日記] この日を編集
_ [読書感想]書店ミステリーの次は、出版社営業ミステリーだ!──
『成風堂書店事件メモ』シリーズで書店ミステリーという新境地を開拓した著者が新たに綴った、出版社の新人営業マンを主人公に据えた連作集。
主人公が営業活動で遭遇したちょっとした謎を解く、と書けば「またか」という声も聞かれそうだが、出版社の営業マンという独特の世界がきっちり描かれていて読ませる。 本の雑誌社・営業の杉江氏のblog、帰ってきた炎の営業日誌と一緒に読むと、さらに楽しめるはず。
収録作の中では、絵本に力を入れていた書店の閉店を軸にした「絵本の神さま」が個人的ベスト。 子供の頃に通っていた実家近くの児童書専門書店を思い出してしまった。 絵本ではないが、『大どろぼうホッツェンプロッツ』シリーズも、エンデの『モモ』も、その書店で紹介してもらった。 あの店は、まだあるのだろうか。
ラストに収録された書き下ろし作品「ときめきのポップスター」は、大崎作品を読んできた読者へのちょっとしたオマケがあるのが嬉しいところ。
良い本というものが読者に渡るには、作者や編集者や書店員だけでなく、膨大な数の人々の手を経ているという当たり前であるが忘れがちなことを再確認させてくれる一冊だ。 どうやらシリーズ化されるらしいので続篇を楽しみに待ちたい。
2008-12-28(Sun) [長年日記] この日を編集
_ [Plagger][Perl]Web::ScraperとPlaggerで鉄道運行状況を取得する
JRの列車遅延情報を携帯にメールするようにしてみたのだが、私鉄の運行状況も取得したくなったので、私鉄をカバーしている鉄道運行情報 - livedoor 路線案内をスクレイプするスクリプトを書いてみた。
書いたものはCodeReposにcommit済み。
Plaggerから携帯にメールを飛ばす場合のYAMLはこんな感じ。
plugins:
- module: Subscription::Config
config:
feed:
- url: 'script:/path/to/plagger/assets/plugins/CustomFeed-Script/transit_livedoor_com_traffice_info.pl http://transit.livedoor.com/traffic_info/kantou'
- module: CustomFeed::Script
- module: Filter::Rule
rule:
module: Deduped
path: /path/to/train.db
- module: Filter::Rule
rule:
expression: $args->{entry}->title =~ /ほげ線|ふが線/
- module: Publish::Iso_2022_jp_mail
config:
mailfrom: user@example.com
mailto: user+mobile@example.com
rule:
- expression: $args->{feed}->{title} = $args->{entry}->title
2008-12-31(Wed) [長年日記] この日を編集
_ [ふりかえり]2008年ふりかえり
日記を読み直して、2008年をふりかえってみた。
なんといっても一番デカいイベントは、ハナが来たこと(我が家に子犬が来た! - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-08-29))。
ホントにあっという間に大きくなって、貰ってきた時は、4キロくらいしかなかった体重は、もう10キロを超えるくらい。 いたずらばかりしているけれど、可愛くてホントに来て貰ってよかったなぁーと心から思っている。
今年は散財の年だった。 MacBookに、デジイチに、とどめにiPhoneまで買ってしまった。 Appleとはほとんど縁のない生活を送っていたのに、一気にマカーの仲間入り。:-)
- MacBook買ったよ! - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-07-31)
- E-520(ダブルズームキット)を買った - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-09-21)
- iPhone 3G買ったよ - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-11-28)
来年はちょっと節約したい。 でも、Macが好きになったので、もう1台欲しかったりもするんだけど。
10月と11月に事故に遭遇するという、なんだかスゴイ年でもあった。
大きなケガをしなかったのは不幸中の幸い。
健康第一ということで、来年も大病せず健康に過ごしたいところ。
_ [ふりかえり]2008年のKPT
2007年のKPT読みかえしつつ、2008年のKPT。
Keep
- 健康第一
- 今年は車をぶつけられて病院に行くというアクシデント以外には、医者の厄介にもなっていないので、来年もこの調子でいきたい
- 本を読むペースはこんな感じでつづける
- タイピングは1週間ほど練習してそれなりに早くなった
Problem
- 荷物はあまり減らせなかった
- 蔵書は減るどころか、増えている感じ
- 技術書をほとんど読まなかった
- 世の中に、面白い本が多すぎるのが悪い気がしないでもない
- 顔を広げることができなかった
- 人見知りがはげしいのは生まれつきな感じがするので、どうしようもない気がしないでもない
- 英語の勉強をまったくしなかった
- 英語を普段から使う環境にいないのが原因かなー
- ほとんどOSS関連へのアウトプットをしなかった
- うむむ。これは来年がんばりたい
Try
_ [ふりかえり][読書感想]2008年に読んだ30冊のスゴイ本
今年も良い読書ができた年だった。 去年はエンタメ・ノンフが豊作だったが、今年は傑作小説が豊作。
来年も良い読書ができますように。
今年読んだスゴイ本を
- ノンフィクション
- フィクション
- 軍事
に分けて10冊ずつリストアップしてみる(上下巻を入れると、優に30冊を超えたしまっているけど、そこらへんはご愛嬌)。
ノンフィクション
プリオン発見の歴史を紐解くスゴイ本──眠れない一族-食人の痕跡と殺人タンパクの謎
原因不明の奇病に悩まされるイタリアの一族を軸に、狂牛病の原因であるプリオンまで話が展開される医療系のノンフィクションが本書。 ミステリー的な面白さもあり一気読みできる一冊だ。
本書では、プリオンを発見した功績によりノーベル賞を贈られたガイジュシェックとプルジナーという2人の科学者が取り上げている。ただし、この2人、お互いに相手のことを嫌悪している点は横に措くとしても、はっきりいってまともな人間ではない。
公衆衛生の幕開けを描いたスゴイ本──感染地図-歴史を変えた未知の病原体
本書は19世紀半ばのロンドン・ソーホーで発生したコレラ禍をきっかけとして生まれた公衆衛生の幕開けを描いている。
新型インフルエンザ・ウィルスが誕生する危険性が高まっている昨今だが、
人類とウィルスの戦いはこれからもつづくだろう。我々が持つ最大の武器は迷信に惑わされない理性だ。
ということは肝に銘じたい。
現代の鯨捕りたちの姿を描き出す傑作ノンフィクション──煙る鯨影
シー・シェパードが日本の調査捕鯨に対して妨害活動を行なっているというニュースは記憶に新しいが、実は日本沿岸での商業捕鯨も行なわれているということは本書で初めて知った。 しかし、それも行なっているのは小型捕鯨船5艘だけだ。
本書からは、巧みに逃げる鯨を自らの経験と運を頼りに追う乗組員たちの男くさくも魅力的な姿が立ち上がってくる。
また、本書は、終始著者に対して心を開くことがなかった捕鯨船の船長の姿を通して、言ってみれば「外部の人間」にしか過ぎない取材者が取材対象者との間に「理解」や「共感」という共通の感情を持つことがいかに難しいことであるかを伝える。
カラヴァッジョという病に感染した人々──消えたカラヴァッジョ
200年もの間行方が分からなくなっていた、イタリア・バロック期の天才画家カラヴァッジョの傑作『キリストの捕縛』。 この絵画の真作が1990年に発見された経緯を描いたノンフィクションが本書。 歴史ミステリー仕立てとなっていて、美術オンチにも楽しく読める一冊だ。
『キリストの捕縛』の失われた200年の歴史を明らかにすることとなったのが、ローマ大学で美術史を専攻する24歳のイタリア娘2人組の功績によるものだとは、まるで映画かマンガのストーリーのようだが、ホントの話。 本書の前半では、彼女たちの活躍が生き生きとした筆致で描かれている。
人間が不合理な生き物であることをユーモア溢れる語り口で浮き彫りにする一冊──予想どおりに不合理-行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
我々の行動がいかに不合理であるかとともに、それが予想できるということを数々の実験から明らかにしてしまった書。
著者は実験のため、チョコレートやコーヒー、ビールを学生たちに無料で振る舞い、大学バスケットボールのチケットのダフ屋をやり、不正ができる環境をワザと作り学生にテストを受けさせる(もちろん、経済的利益はなく、被験者の同意も得た上で)。中には、若く健康な男子学生に「女性の靴に性欲をかきたてられますか?」「60歳の女性とセックスをする自分を想像できますか?」などという質問を普通の状態と自慰中にし、その回答に差異があるかを調べるなんていうキワモノもある。
本村洋さんの闘いの真実──なぜ君は絶望と闘えたのか
光市母子殺人事件の被害者、本村洋さんの等身大の姿を描き出す一冊。
9年間に渡り、本村さんを見つめつづけた著者が浮き彫りにするのは、そんな本村さんの真の姿と、彼が絶望の淵から這い上がるのに手を貸した人々である。それは彼の両親や亡くなった妻・弥生さんの母はもちろんのこと、会社の上司、酒鬼薔薇事件の遺族である土師氏をはじめとする犯罪被害者の人々、はては事件発生当時、彼を厳しく取調べた刑事にまで及ぶ。
汚染されていると分かっていても海外から運ばれてくる食料を食べるか、手間がかかっても食料を自分たちで作るか──食料植民地ニッポン
去年に引き続き、食品偽装に揺れた1年だったが、本書はそれよりも深刻な食料植民地というでもいうべき日本の実態を浮き彫りにする。
アジフライの尻尾に衣がついている、海老フライの尻尾が欠けている、魚フライから小骨一本出てきた──こんなことがあれば、たちまちクレームである。食料輸出元が値段を買い叩くくせにクレームが多い日本に愛想を尽かし、文句も言わず高く買ってくれる他国へと輸出先をシフトする「買い負け」が起きるだろうと著者は警告する。 本書で述べられる著者の主張を乱暴にまとめてしまえば、我々がとるべき道は次のふたつとなる。 汚染されていると分かっていても海外から運ばれてくる食料を食べるか、手間がかかっても食料を自分たちで作るか、である。
大量殺人者と秋葉原事件の犯人像との共通点に戦慄する──犯罪捜査の心理学-プロファイリングで犯人に迫る
犯罪捜査におけるプロファイリングから犯罪者の心理までを浮き彫りにしている書。
これらがつい先日、6月8日に起きた秋葉原無差別殺傷事件の犯人像とぴたりと重なることは一目瞭然だろう。無差別大量殺人者に共通する要素がこれほど明確なものだということに戦慄を覚えた。
漫画と漫画家への深い愛が感じられる評論集──漫画ノート
「BSマンガ夜話」で辛口なコメントをすることで有名な著者による、漫画とそれを描く漫画家への愛がこめられた評論集。
どの評論も作品とともにその作者という人間まで描き出す鋭い切れ味であるし、文章の質も高い。正直なところ、内容、文章ともにこれほど高いレベルでバランスのとれた漫画評を読んだのは初めてではないかと思う。
「イラク」という名のパンドラの箱から飛び出した混沌を描き出す──イラク崩壊-米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか
これまで読んできたイラク関係の本の中でも最も衝撃を受けた一冊だ。自分がいかにイラク情勢を理解していなかったを痛感させらる。
アメリカが「イラク」というパンドラの箱を開けたということは事実だ。本書を読めば、そのパンドラの箱から飛び出した「混沌」がどのようなものなのかを知ることができるはずだ。
フィクション
フロストを読まない人は人生の10%くらい損をしている──フロスト気質
本書がきっかけで、これまで未読だった「フロスト」シリーズに、夏休みの1週間どっぷり漬かることになってしまった。 稀代の仕事中毒刑事フロストの大活躍をご覧あれ。
「フロストを読んでいない人は、人生の10%くらい損をしている」と言っても決して大袈裟ではないのではないかと思う。マジで。
デニス・ルヘイン『運命の日』を全力でオススメする
本書は1919年に起きた警官のストライキを題材とした歴史小説であるが、それだけでなく、警官である親子の確執と愛を描いた警察小説であり、人種や社会的地位を越えた男たちの友情小説であり、すぐそこにある本当の幸せを見付けるためにわざわざ遠回りをしてしまう男の悲しさを浮き彫りにした小説である。
トム・ロブ・スミス『チャイルド44』を全力でオススメする
1953年のソ連を舞台に、全体主義体制下で起きる猟奇連続殺人と、それを追う捜査官の姿を描いた一作。
実際にあったチカチーロ事件をモチーフに、時代を30年以上ずらしたソ連を舞台にして作者が徹底的に描いていくのは、ソ連という全体主義国家が内包していた「歪み」である。
本年エンターテイメント小説における最大の収穫のひとつ──『新世界より』
ロハスな文明と奇妙な生物たちが生きる1000年後の日本を活写したSF大作。
ユートピアと思われていた世界がディストピアに一気に転換する展開が見事だ。 キチンとディストピアである理由もストーリーに折り込まれている点も素晴しい。
本書を読んだ読者は千年後の「新世界」の空気を感じ取ることができるに違いない。もちろん、それは限りなく悪夢に近い世界ではあるが。
ベテランの手練の技を堪能していただきたい。
琉球王国の衰亡を描いた池上永一の『テンペスト』を全力でオススメする
寧温という一人の男として生きることを選んだ美少女、真鶴を主人公に、琉球王国の滅亡を描いた大作。
清と薩摩藩の二重支配を受けながら、軍隊を持たず、美と教養のみを武器として、絶妙なバランス感覚で中立を保っていた琉球。しかし、アヘン戦争を契機とする清の衰退、列強のアジア進出、明治維新はそのバランスを崩し、その独立は徐々に危ういものとなってなっていく。寧温は独立を守るため奮闘するが、健闘虚しく、明治政府の琉球処分により王国は滅びることとなる──。作者は外交の第一線で活躍する寧温を通して、琉球を揺がした激動の時代を鮮やかに描いている。
『時間封鎖』は『宇宙消失』を超えた地球封鎖SFだ!
イーガンの『宇宙消失』に似た地球封鎖というネタながら、1億倍の時間加速と火星テラフォーミングという大技が繰り出される傑作SFだ。
SFとこの人間ドラマを両立させているところに、作者ウィルソンのスゴさがある。あまりに人間ドラマを重視すれば、SFとしての面白さが削がれるし、SFばかりを書き込めば、完全にマニア向けの作品となってしまう。その中間を行く絶妙な匙加減により、本書は単なるSFを超えた作品へと昇華されているのだ。
シモンズの多芸ぶりが堪能できる傑作──ザ・テラー-極北の恐怖
大西洋と太平洋を結ぶ北西航路発見のため、イギリスより〈エレバス〉と〈テラー〉の2隻の軍艦で北極に向かった末に消息を断ったサー・ジョン・フランクリン率いる探検隊をテーマにしたダン・シモンズのホラー小説。
全滅という運命に見舞われたフランクリン探検隊はそれだけでも悲劇ではあるのだが、しかし、それだけでは終わらないのがストーリーテラー、シモンズだ。大胆な想像力と怪物という超自然的要素を加えて、読み応えのある作品に仕上げている。
英国紳士、エデンへ行く
時は1857年のヴィクトリア朝英国。英国植民地タスマニアに、アダムとイブが追放されたエデンの園があると信じた英国人3人組の遠征隊と、密輸で儲けるつもりがひょんなことから彼らをタスマニアまで運ぶことになった英国王室領マン島人船長の物語に、アボリジニの母親と白人の父親の間に生まれた少年の成長が絡んでくるというのが本書の骨子。
数多くの語り手たち(総勢なんと20名!)を登場させ、多角的な視点から物語が紡がれていく。登場人物は多いが、それぞれがきっちり書き分けられているので、リーダビリティを損ねていない。著者の筆力の高さの現れといっていいだろう。人種差別の愚かさを浮き彫りにするブラック・ユーモアで締められるラストも良い。
植民地化における影という重い話題を扱いながらも、最後までユーモア小説の枠組みは崩さず、エンターテイメントに徹した著者の姿勢には拍手。
影の棲む城
ロイス・マクマスター・ビジョルドの異世界ファンタジー〈五神教〉シリーズ第2弾。
ビジョルドの卓越したストーリーテリングにぐいぐい引っ張られて、睡眠時間が奪われること必至なので注意すること。
未読の方はシリーズ第1弾のチャリオンの影も一緒にどうぞ。
きみのためのバラ
2007年の作品だが、素晴しい短篇集だったのであげておきたい。
なんといっても表題作「きみのためのバラ」が出色の出来。
満員電車の中を渡るという日常の一コマから、ポスト911ともっと牧歌的だった時代を対比させる手腕が見事だ。多くを語らずとも、今の世界が失なったものを浮かび上がらせる。
軍事
大祖国戦争を戦った女性兵士たちの証言──戦争は女の顔をしていない
今年読んだ軍事本の断トツ1位。
第二次世界大戦(ソ連呼称:「大祖国戦争」)を戦った女性兵士たちの声を丹念に集めたインタビュー集が本書。
ひとつひとつのインタビューは決して長いものではない。例外的に10ページ前後のものもあるが、そのほとんどが1ページに収まるものだ。中には数行というものもある。しかし、その証言がひとつひとつが強烈に胸に迫ってくるのである。
備えあれば憂いなし──「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム
「なぜ兵士は敵を殺せないのか」をテーマにした 『戦争における「人殺し」の心理学』を著した著者が、「戦士たち*1が精神的なダメージを受けずに敵を殺すためにはなにが必要なのか」を浮き彫りにしているのが本書。
著者は 「テロリストや犯罪者といった悪から一般人を守るためには番人たちが法や正義に基づいて行使する暴力が必要」という実利的なスタンスで本書を記している。そこに「正義とはなにか」や「どんな状況で暴力は許されるのか」といった抽象的な問いが入る余地はない。それゆえに本書を受け入れ難く感じる人もいるとは思うのだが、どんな信条の人であっても読む価値がある書だと断言しておきたい。なぜなら思想・心情に関係なく降りかかる事件や事故、災害に対処するためにも本書は役に立つに違いないからだ。
戦争を経済から斬る!──戦争の経済学
戦争を「巨大公共投資」と見なし、経済学的なアプローチで読み解こうとしている意欲作が本書。
それなりに長い間、軍事オタクをやっているが(わりに、水たまりのように浅い知識だが)、のっけから著者が提示する「戦争にかかる費用は年々安くなってきている」という視点には、目からウロコ。
心理学から戦争を読み解いた『戦争における「人殺し」の心理学』や、経営学から日本軍を考察した『失敗の本質』と並び、今後、戦争の本質を考える上で欠かせない一冊になるのではないかと思う。
テロリズムを情緒ではなく論理に従って考える時代に突入した──テロの経済学
「貧困がテロを生む」という考え方に真っ向から異を唱えた書。
- テロリストは十分な教育を受けており、裕福な家庭の出である傾向が多い。
- 教育を受け、高収入な人々の方が、社会的に恵まれない人々よりも過激な意見を持つとともに、テロリズムを支持する傾向がある。
- テロリズムを独占的に起こす宗教はない。
といった事実を、感情を排した冷徹な分析から浮かび上がらせている。
第二次世界大戦時の暗号戦に新たな光を当てる傑作ノンフィクション──エニグマ・コード-史上最大の暗号戦
第二次世界大戦中、ドイツ軍の暗号作成に使われたエニグマとそれを解読した連合国について描いたノンフィクション。
近代コンピュータの祖アラン・チューリングをはじめとする数学者だけではなく、エニグマ解読に貢献した軍人たちにも光を当てている。 007シリーズの著者イアン・フレミングも登場します。、
これまでにも暗号の歴史を綴った名著『暗号解読』(サイモン・シン)など、エニグマの解読を扱った本は数多く出版されているが、著者は綿密な取材と新たに発見された資料を活用し、暗号戦に新たな光を当てている。エニグマ解読本の決定版といってもいいデキの一冊だ。
現実主義に立脚した国際貢献を提言する一冊──自衛隊の国際貢献は憲法九条で-国連平和維持軍を統括した男の結論
国際NGOの一員として活動した後、独立後の東チモールで暫定行政機構の民政官として県知事を勤め、シエラレオネ、アフガニスタンでDDR活動 (=Disarmament Demobilization Reunification:武装解除・動員解除・社会復帰)を行なった著者が、日本が行なうべき国際貢献を提言した書。
著者の主張に同意できない人もいるのではないかと思うが、一読の価値はあるはず。
アフガニスタンで日本が主導した武装解除活動がスムーズに進んだ最大の要因は日本への「美しい誤解」にあった、と著者は述べる。現地の人々は、日本がアメリカの同盟国としてインド洋で給油活動をしていることを知らず、戦争をやらない唯一の国だと思っていた。だからこそ、日本を信用したのだ。
マリアナ沖海戦-母艦搭乗員激闘の記録
1944年に起きたマリアナ沖海戦。 日米の機動部隊が激突した史上最大の空母戦を、綿密な調査により日本側の視点から詳細に描き出しているのが本書。 まさに労作の名にふさわしい一冊だ。
著者は、各航空隊の生い立ちから筆を起こし、それらの部隊がどのように訓練を積み、どう強大な米空母部隊に戦いを挑んだかを描き出すとともに、マリアナ海戦後の運命にまで筆を伸ばしていく。母艦航空隊を陸上基地に派遣して行なわれた「い号作戦」や「ろ号作戦」が招いた消耗や、訓練時の事故や機材の不良、空輸で多数の搭乗員と機材が失われたという事実、零戦を戦闘爆撃機化した経緯など、非常に興味深く読んだ。
中国戦線における陸軍航空隊の戦いの実態──中国大陸の隼戦闘隊-1943-45年 飛行第25戦隊と48戦隊 & 中国大陸の鍾馗と疾風-1943-45年 飛行第9戦隊と85戦隊
ホントは2冊だけど、あわせて1冊のような感じなので。
太平洋戦線と比べると、ぐっと知名度が落ちる中国戦線での陸軍航空隊の戦いを描き出しているのが本書。 こちらも労作の名にふさわしい。
本書を読んで意外だったのが、米中の空軍に手もなくやられてしまったと思い込んでいた陸軍航空隊の善戦ぶりだ。まぁ、「善戦」と称するかどうかは読者の判断によって異なってくるとは思うが、電波警戒機(レーダー)を利用した邀撃を積極的に行ない、強敵P-51を含む敵機を数多く撃墜し、終戦まで一定の練度を保ったという点を見れば、互角に近い戦いをしていたと評してもいいのではないかと思う。
第三帝国の興亡
ドイツに駐在し、ヒトラー政権の誕生や第二次世界大戦勃発、対仏戦などをその目で見たジャーナリストが、ヒトラー率いるドイツ第三帝国の興亡を描いたシリーズ。 まだ完結していないが、スゴイ本としてあげておきたい。
あ、これも1冊じゃないけれど、分冊みたいなものなのでご勘弁を。
感想は下記に。
- ドイツ第三帝国の誕生を描く──第三帝国の興亡 1
- 第三帝国の無血征服劇を描き出す──第三帝国の興亡 2
- 第二次世界大戦勃発す──第三帝国の興亡 3
- 敗北への坂道を転がりはじめたドイツを描き出す──第三帝国の興亡〈4〉ヨーロッパ征服
軍事ネタをネタとして楽しむ一冊──戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA
毎年2月26日に戦争をテーマにしたトークイベント「226イベント」を行なっている映画・アニメ監督、押井守と軍事評論家、岡部いさくの対談集。
自衛隊の装備を通して、「戦争のリアル」を持たない日本人の戦争観を浮き彫りにするというのが本書の建前であるのだが、実際は重度の軍事オタクである押井守が岡部いさくを合いの手にして、小銃にはじまり、携行対戦車兵器、戦車、次期戦闘機、軽空母保有論までと様々なネタを喋りまくっている一冊だ。
*1 著者は兵士や法執行官といった職業として戦闘に携わる人々をこう呼んでいる。



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_ poppen [ツッコミありがとうございます。なるほど。映画特電では聴いた記憶がないので、ストリームかもしれませんね。ストリームのP..]