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ぽっぺん日記@karashi.org


2008-09-22(Mon) [長年日記]

_ [読書感想]悪趣味オンパレードな「読者を選ぶ」小説──カニバリストの告白(デヴィッド・マドセン/池田 真紀子)

いわゆる「読者を選ぶ」類いの小説である。

刑務所に収監されているシェフが自身の半生を語った手記という形でストーリーは展開される。

その内容たるや、タイトルでモロにネタバレしている通りの食人あり、デブで毛深い中年男との同性愛あり、老女とのベットシーンあり、男同士のSMありと、悪趣味のオンパレードだ。

主人公はあくまでも自分のステップアップのためと割り切って、内心で軽蔑しつつ彼らと関係を持つのであるが、実は主人公自身、マザコンの気があるとともに、生肉の塊に欲情する変態なので傍から見れば大同小異といったところである。

エピソードの合間合間に料理のレシピが挿入されているのだが、段々と気色の悪いものになっていくのがおかしい。 なにしろ「牛肉を女性の膣でマリネ」である。 その度合いは推して知るべし。

悪趣味な本作ではあるが、作者は筆を抑えており、きちんと読ませる物語になっているのは見事。 間違ってもオールタイムベストとなる作品ではないが、最後まで楽しんで読むことができる。

まぁ、ここらへんは個人の感性に左右されるので、この手の話が苦手な人は注意のこと(ちなみに、スゴ本のdainさんはモノ足りなかったそうです)。


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