ぽっぺん日記@karashi.org
2008-09-14(Sun) [長年日記]
_ プリーストが醸し出す雰囲気にどっぷり漬かれる一冊──
限りなき夏 (未来の文学)(クリストファー プリースト/Christopher Priest/古沢 嘉通)
去年、『双生児』が話題になったクリストファー・プリーストの日本オリジナル短篇集。 1966年に発表された処女作から2004年時点の最新作までの全8篇が収められている。
収録作は次の通り。
- 「限りなき夏」
- 「青ざめた逍遥」
- 「逃走」
- 「リアルタイム・ワールド」
- 「赤道の時」
- 「火葬」
- 「奇跡の石塚」
- 「ディスチャージ」
巻末の訳者解説で初訳を見たところ、時期的に表題作「限りなき夏」「火葬」「ディスチャージ」はたぶん既読なんだと思うのだが、すっかり内容を忘れていて、自分でも記憶力のなさにワロタ。
作品的にはメインストリーム寄りのものが多く、SF色が薄い点が個人的には残念だが、プリーストが持つ小説の技巧を存分に楽しめる一冊だ。 余韻を残す作品が多いので、読後もしばらくプリースト作品が醸し出す雰囲気にどっぷり漬かっていることができるだろう。
本書のベストは、中盤の1行でそれまでのストーリーの意味合いがガラッ変わってしまう「奇跡の石塚」。 「物語の魔術師」とも評されるプリーストの技が愉しめる作品だと思う。
ベスト2は「奇跡の石塚」と同じ世界を舞台にした一作である「ディスチャージ」。 戦地に赴きながらも延々と敵と遭遇しないまま移動と待機と再訓練を繰り返す描写がなんとも暗くていい。 ちなみに「奇跡の石塚」「ディスチャージ」とともに、「赤道の時」「火葬」は〈夢幻群島(ドリーム・アーキペラゴ)〉シリーズを形成しているが、舞台が共通なだけでストーリーもジャンルも繋がっていない。
ベスト3は、20世紀初頭で謎の凍結者たちに「凍結」され、1935年に目覚めた主人公とその恋人の悲恋を描いた表題作「限りなき夏」。 舞台が目覚めから5年後、バトルオブブリテン最中のロンドンということで軍事オタクとしては外せない。←それかい! いや、作品的にもいいですよ。 全然ハッピーエンドじゃないけど。
次点は「赤道の時」と迷ったが「青ざめた逍遥」。どこかヴィクトリア朝を彷彿とさせる、タイムスリップを実用化した未来での純愛ストーリー。 ラストでどうなったのか、いまいち理解できなかったが、爽やかな読後感を残す秀作だ。
_ iPhoneが全損扱いになった時の保険?
※この日記の内容は裏付けをとっていないので、実際に大丈夫かどうかは不明です。
iPhoneの液晶を割ると全損扱いで、Apple Careに入っていても関係なく63,500円もかかるって話を読んで「すげーな、Apple」とか思っていたんだけど、「そういえば、クレジットカードのショッピングプロテクションが使えるんじゃね?」と思いついてググって見付けたのが、下記のサイト。
iPhoneの落下修理にクレジットカード付帯保険は効くか? :宗子時空
AMEX系であれば、割賦扱いでもショッピングプロテクションが効くらしい。
となると、ヨドバシやビックカメラあたりで一括払いをしてポイントを稼いだ方が得と思っていたけど、《セゾン》アメリカン・エキスプレス・カードあたりの年会費が安いAMEX系のクレジットカードに入会して、それで割賦と電話料金を払った方が保障的には安心できるということかな。
まぁ、Skypeがないので今のところiPhoneを買う気はないんだけど。



まで頂ければ幸いです。
マタタビ潔子の猫魂(ねこだま) (ダ・ヴィンチブックス)(朱野帰子)
殺す者と殺される者 (創元推理文庫)(ヘレン・マクロイ/務台 夏子)
Xに対する逮捕状 (創元推理文庫)(フィリップ・マクドナルド/真野 明裕)
一角獣の殺人 (創元推理文庫)(カーター・ディクスン/田中 潤司)
ジャンピング・ジェニイ (創元推理文庫)(アントニイ・バークリー/狩野 一郎)