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ぽっぺん日記@karashi.org


2008-04-28(Mon) [長年日記]

_ 読者は「勝ち組予備軍」だそうですよ、奥さん──社長の教科書(うらぼん)(中村 司)

インフォトップ出版様より本が好き!経由で献本御礼。

インターネットで物を売るためのノウハウを伝えるのが本書。 「自己啓発」や「成功本」の類いにはほとんど興味がないので、本書を読んでも感銘は受けなかったのだけども、色々な意味でスゴイ一冊ではありました。

なにがスゴイのか。

まず、「教科書」に「うらぼん」とルビを振ってしまうセンスがスゴイ。

「ネットビジネスに参入後、僅か10ヶ月目にして月額1000万円以上を安定して稼ぎ出すシステムを構築」や「6ヶ月で30億円の集客効果を出し、名実共に日本のTOPマーケッターとして名を連ねる」などという、どう評していいのか困ってしまう著者紹介もスゴイ。

そして、なんといっても煽りがスゴイ。

著者は、これからインターネットの世界での法人は「勝ち組」と「負け組」に完全に二極化すると語り、

本書を手にしたあなたは、すでにそのチャンスを手にしている「勝ち組予備軍」と言っても過言ではない。(p.22)

とぶち上げるしまうのだ。 「勝ち組予備軍」ですよ、奥さん。『ジョジョの奇妙な冒険』なら、ここでゴゴゴゴッと効果音が入るところだ、たぶん。

で、肝心の「勝ち組」になるためのノウハウだが、これが結構、堅実路線でちょっと拍子抜け。 少し例を挙げておくと、

  • インターネットモールに出店しても顧客は増えない。
  • 経営者にはSEO対策よりもやることがある。
  • Webページの制作や写真撮影はプロに任せるべき。
  • 広告を出すならGoogle AdsenseよりOvertureの方がいい。

ってな感じで、なるほどねと思えなくもないアドバイスなのだが、どこかで読んだような話でもあり「これで大儲けは厳しいんじゃないかなぁ」というのが正直な感想。 まぁ、詳しくは、著者のコンサルティングを受けてくださいってことなんでしょうかね(そうは書いてないけど)。

本書でちょっと理解できないのが、帯の宣伝文句。

成功法則なんか信じるな!

と書いてあって、「この本ってその成功法則を紹介してるんじゃないの?」と不思議に思ったのだが、もしかして、MMR風にいえば

キバヤシ 「こんなことを簡単に信じるようでは『勝ち組』になれないという作者の警告なんだ!」
ナワヤ・タナカ・イケダ「なんだってー」ΩΩΩ

ということなんでしょうか。

ちなみに、本書のあとがきで、著者がパソコンにもネットにもあまり詳しくなく、プログラミングもさっぱりと告白しているが、いくら経営者といえども自分が売る商品についてはある程度知っておいた方がいいんじゃなかろうかと余計なことを思ってみたり。


社長の教科書(うらぼん)

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