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2007-12-19(Wed) [長年日記]

_ 移動都市 (創元SF文庫)(フィリップ・リーヴ/安野 玲)

SF者には言わずと知れた、今年の星雲賞作。

読もう読もうと思いつつ、今まで手に取る機会がなかったのが、続篇『掠奪都市の黄金』本が好き!経由で献本して頂いたので、慌てて発注。実際に読んでみたら、評判に違わないデキで一気に読んでしまった。

最終戦争で荒野と化した大地を、「都市ダーウィニズム」理論に従い、エンジンとキャタピラを持った都市が爆走し食いあうという、ぶっ飛んだ設定がなんともイカス。

そんなポスト・ホロコーストな世界で展開される少年少女の冒険がテーマなのだが、ジュブナイルものにもかかわらず、ストーリーは甘々とはほど遠い、登場人物がばしばし死ぬハード路線。 ロンドンのディストピアな描写もいいし(人糞から生成したおつまみもあり)、 ターミネーターを彷彿とさせる無敵ぶりで主人公たちを執拗に追う半機械人間(シュライクという名前は『ハイペリオン』からか?)も登場して、年代問わず楽しめる内容となっている。

カバーイラストに描かれたヒロイン、ヘクター(だよね?)の顔が傷なしのが、ちょっと気になるが、本文そのままを画にすると、ホラーぽくなってしまうから仕方ないかも知れない。

ということで、次は『掠奪都市の黄金』を読みますよ。


移動都市 (創元SF文庫)

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