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ぽっぺん日記@karashi.org


2007-12-08(Sat) [長年日記]

_ [読書感想]『大冒険時代―世界が驚異に満ちていたころ 50の傑作探検記』を読んだ

大冒険時代―世界が驚異に満ちていたころ 50の傑作探検記(マーク ジェンキンズ/Mark Jenkins)

これはスゴイ本。冒険小説好きであれば、本棚に置いておいて損のない一冊じゃなかろうか。

19世紀末から20世紀半ばまでの『ナショナル・ジオグラフィック』誌に掲載された、数々の冒険記50篇をまとめて一冊にしたのが本書。611ページという大著だが、面白くて一気読みしてしまった。

収録されている冒険記は、一つの記事につき平均12ページ数という制約からダイジェスト版になってしまっているのが、ちと残念だが、ジョン・ハントとエドマンド・ヒラリーによるエヴェレスト登頂記や、真珠採り、武器商人、麻薬密売人という経歴を持つフランス人、アンリ・ド・モンフレイの紅海での海賊退治記などは無類の面白さ。特に、前者は『神々の山嶺』に震えた経験を持つ人であれば、鳥肌が立つこと受け合いなどで、ぜひ。

あと、掲載された記事から垣間見える1930年代の中国は、混迷を深めていたという言葉がなまぬるいような状況で、当時の日本が「いっちょ、俺たちで秩序を打ち立てて植民地にしてやるか」という妄想を持ってしまっても、無理もないかなあという気がしたり。や、誉められたことではないのは、もちろんだけどね。

今回は一気読みしてしまったけれど、空いた時間に一篇ずつ読み、「安楽椅子探偵」ならぬ「安楽椅子冒険者」となってみるのも一興ではないかと。

神々の山嶺(上) (集英社文庫)
夢枕 獏
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