ぽっぺん日記@karashi.org
2007-08-16(Thu) [長年日記]
_ [読書感想]
鈴木宗男と佐藤優の対談により、北方領土返還交渉の意味や、一連の鈴木宗男バッシングの真相、外務省の不作為などについて明らかにしているのが本書。
名指しで、外務省職員やそれに関連する人間を舌鋒鋭く批判するのは、佐藤優の他の著作にも見られる特徴だが、本書では顔写真入りで紹介(?)されており、「こんな真面目そうな顔した人がこんなこと言ってたのかー」と、なかなか分かりやすい。*1
まぁ、一方の側の主張であるので、本書に書かれていることを、そのまま鵜呑みにすることは危険ではあるのだが、外務省が反論らしい反論をしていないところを見ると、ある程度、真実と見做していいのかも知れない(もしかすると、黙殺するという作戦なのかも知れないが、どう見ても成功しているとは言い難い)。
本書の興味深かったところを少し挙げておくと、
- 1997年のクラスノヤルスクでの日露首脳会談では、橋本首相はエリツィン大統領へのお土産にズーム付きカメラを持っていった。その理由というのが「チ○ポが伸び縮みするようなので、ロシア人が喜ぶ」とのことwww
- 一般的に「いい人」的なイメージで見られる小渕首相だが、実はすげー怖い人だったらしい。小渕首相が怒鳴って、ビビりまくった部下たちが固まってしまったというエピソードが紹介されている。
- 海軍沖縄方面根拠地隊司令官として沖縄防衛戦を指揮した太田實中将の四女は、戦後、ニュージーランドに移民していた。
- 「鮫の脳」と言われている森首相だが、実は大変な勉強家だったらしい。
- 田中真紀子が外相時代の外務省職員の分析は「究極的には『お父ちゃんは偉いということに尽きる」だそうだ。
- 田中真紀子外相による外務省人事への介入が、政治家が恣意的に人事に手を入れることができるという先例をつくったとのこと。最近の小池百合子防衛相による防衛省人事問題を考えると興味深い。
- 現・埼玉県知事の上田清司は、民主党代議士時代、佐藤優に国会質問を作って貰ったことがある。
のような感じで、なかなか面白い一冊だった。北方領土に関する入門書としてもオススメしておく。
*1 最近出版された、同じく鈴木宗男と佐藤優の対談集『反省』では、もっと強烈に攻撃しているらしいが、残念ながら未読。近いうちに読みたい。
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