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2007-05-26(Sat) [長年日記]

_ RubyKaigi懇親会のチケット購入

なんだか終電に間に合わなさそうな悪寒がするので出席するかどうか迷っていたんだけども、チケットもまだ買えるし、せっかくの機会なので申し込んだ。

まぁ、終電に間に合わなければ、会社に泊まればいいやね。会場に近いので、翌朝のセッションへ遅刻することもなくなるだろうしな(ぉ。

それにしても、Loppiのメニュー分かりにくすぎだ。

Tags: Ruby

_ 白の真実-警察腐敗と覚醒剤汚染の源流へ-(曽我部 司)

北海道警察の冷たい夏 (講談社文庫)(曽我部 司)で、稲葉事件の真相を追った著者が、 本書では、さらに深く警察と犯罪組織の癒着の構図に迫り、日本に大量に流入する 覚醒剤の原因が警察を始めとする法執行機関の不作為にあることを告発している。

読んでいて感心したのは、著者の徹底した取材姿勢。著者自身「一人社会部」と 自称しているように、決して組織力を持っている訳ではないのだが、 自らの危険も返りみず、取材対象を追うことにより、大量の拳銃が埋められている と推定される場所を特定し、また、覚醒剤が陸揚げされている現場をその目で 確認することとなる。この「自分の目で確認する」ことを徹底した取材姿勢こそ、 こそ今の大手マスコミに欠けている真のジャーナリスト魂ではないか。そんなことを思った。

本書によれば、日本に流入する覚醒剤において、北朝鮮が非常に大きな役割を 果たしているとのことである。 例えば、密輸入される覚醒剤の多くが北朝鮮製であることは比較的知られている ことだと思うが、その密輸ルートも二系統あることは、本書で初めて知った。 ロシアマフィア経由で北海道に密輸される「北日本ルート」が人民武力部に よるもので、工作船等を使って密輸される「西日本ルート」が朝鮮労働党作戦部に よるものだということだ。 また、言わば買取側である暴力団には、 在日朝鮮人が多く、祖国である北朝鮮のための資金調達方法の一環として 覚醒剤の密輸が行なわれているということも示唆されている。

本書を読めば、ほとんどの人が、暗澹たる気分に襲われることだろうと思う。 しかし、善を知るためには、また悪を知る必要もあるはずだ。善なることを 人生の指針とする上でも、多くの人に読んで貰いたい一冊である。

_ 九月の恋と出会うまで(松尾 由美)

新潮社の内容紹介によると

「もしもし、そこにいますか?」部屋の壁にあいたエアコンの穴から、不思議な男の囁き声が聞こえてきた。自分は一年後の未来から話しかけている、君にお願いしたいことがあるというのだ。志織は半信半疑でその奇妙な仕事を引き受けた。愛の魔法に導かれているとも知らず……。失われた恋がよみがえる奇跡のラブストーリー。

というものであるが、実はそれほど恋愛小説的な要素は強くないので、俺のような恋愛小説が苦手な人間でもさらっと読むことができた。

流石にミステリーで実績のある著者らしく、時間SF的要素もそれなりに辻褄が 合っている。こういうタイプの小説って、恋愛部分ばかり強調されて、整合性は二の次というものが多いので感心した。

ただ、平野以外のマンションの住人がストーリーにほとんど絡んでこないのが、少し物足りない感じはした。いちおう個性的なキャラクターなので、もう少し活躍させても良かったのではないかと思う。

傑作とは言わないが、SFファンや恋愛小説ベタも安心して読める内容であることは保証する。