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2007-03-27(Tue) [長年日記]

_ 藤沢周平の世界 (文春文庫)(文芸春秋/文春=)

藤沢周平の作品って1〜2冊しか読んだことがないんだけど、そろそろ読んでみるのもいいかなと思い、最近、藤沢周平に凝っている妻から指針として本書を借りた。

  1. 様々な人による藤沢作品についての書評(主に書籍解説を掲載)
  2. 対談・インタビュー
  3. 作者年譜

という構成なのだが、書評が同じような文句のものが多くて退屈だった。もうちょっと切れ味の鋭い書評が読みたいですよ。

興味深かったのは、先日逝去した城山三郎との対談で、藤沢が『「君が代」にはいまもって引っかかるものがある』としながらも、次のように述べている点。

ただ、いま学校で「日の丸」「君が代」のときに、立たない生徒がいるでしょう。あれは気になりますね。戦後日本の教育の中で、その二つについてどういう教育がされてきたにしろ、一応は、国旗、国歌とされているものなのですから、マナーとして立って敬意を表することは必要だと思います。外国に行ったらそんな無礼なことは通りませんよ。

まぁ、昨今なにかと揉めている「君が代」「日の丸」問題ではあるが、「マナーとして起立する」というのは現実的でなかなか良い落とし所ではないかと思うのだが、どうだろうか。まぁ、左の人はこんなんじゃ納得しないのかもしれないが。

さて、次は実際に、なんの藤沢作品から読むかなんだけども、 海坂藩大全 上(藤沢 周平)あたりからどーんと入ってみるべきか。

_ S-Fマガジン 2007年 03月号 [雑誌]

「2006年度・英米SF受賞作特集」の一つとして掲載された『カロリーマン』(パオロ・バチガルピ)が傑作。使役動物が巻くゼンマイ仕掛けが主要な動力源という未来図にぶっ飛びましたよ。

で、S-Fマガジン読者賞1位だった『チップ軍曹』が未読だったのを思い出したので、ヤフオクで落札してあったバックナンバーから S-Fマガジン 2006年 03月号を引っ張り出してきて読み。ラストがなかなか良い。

そういえば、ダン・シモンズの『カナカレデスとK2に登る』(2006年9月号所収)がランキングしていていないのが、ちと釈然としない。あれ、すげー面白くなった? いや、投票していない人間がこんなことを書くのは、すげー変なのは分かっているんだけど。