ぽっぺん日記@karashi.org
2007-03-09(Fri) [長年日記]
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オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史(パトリック・マシアス/町山 智浩)
やっぱり餅は餅屋だなと本書を読んで思った。
本書は、アメリカ人のアニメ/特撮/マンガ・オタクである著者がアメリカのオタク文化について様々な視点から解説したものだ。
アメリカでのマンガの普及について語ったものとして
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか(堀淵 清治)があって、以前読んだこともあるのだが、あくまでもビジネス視点で、アメリカにおけるサブカルチャーへの言及がほとんどなく、個人的に物足りない内容だった。やはり、著者がビジネスパーソンであって、オタクではないところが、その理由だろう。
しかし、その点、本書は、著者が筋金入りオタクなのに加えて、編・訳を担当しているのは映画評論家*1として有名な町山智浩なので、まったく抜かりがない。
- なんでアメリカ人はアニメ柄のTシャツが好きなのか?
- アニメのパフィーはなんでアメリカで人気があるのか?
という疑問を持ったことがある人や
- 『ウルトラマンセブン』、『ガッチャマン』、『宇宙戦艦ヤマト』*2はメチャクチャに改悪されて放送された。
- 『ゴライオン』は黒人に人気があった。
- 『ピンク・レディー・ショー』は史上最悪のテレビ番組だった。
- 『ダンガードA』、『コンバトラーV』、『勇者ライディーン』は、一緒くたにされて、一本のアメコミとして売り出された。
- 『マクロス』のリン・ミンメイ役の飯島真理はアメリカ在住。
- 『ダーティペア』はオリジナルとは似ても似つかないアメコミに進化した。
あたりに「面白そうだ」と感じる人であれば、必ず楽しめるはずだ。
そんな笑えるエピソードの中でも、軍ヲタ的に楽しかったのが、北カリフォルニア在住のナチ大好きっ娘、Dちゃん(15歳)のエピソード。小学5年生で国家社会主義に目覚めて、現在の夢はNASAへの就職とのこと。目指せ、フォン・ブラウン! ということだろうか。親衛隊の制服を着たDちゃんの写真(ブランコに乗って!)も掲載されていて、少女+親衛隊制服という、日本の軍オタ向け同人誌そのまんまな姿なのが非常に笑えた。
ちなみに、Dちゃんは、日本について尊敬しているとのことで、その理由として
「日本は秩序正しい倫理と価値観を守っている国ですから。第三帝国と同盟を結んだ枢軸国だったことがその証拠ですよ」
と述べている。やっぱり、「次に戦争する時は、イタ公抜きで」と思っているんだろうか(笑)。
参考リンク
- 愚仮面 - 「オタク・イン・USA」で紹介されたサイト一覧
- 本書に掲載されているサイト一覧
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