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2007-02-10(Sat) [長年日記]

_ 神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)(山本 弘) 神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)(山本 弘)

Amazonでの評価があまり芳しくなったこともあって、これまで未読だったのだが、たださんが絶賛していたので手に取ってみたら、ホントにめちゃくちゃ面白くて、夢中で読んでしまった。

UFOや超能力、異常降下物現象、幽霊、UMA、カルトなどなど、俺の大好きな胡散臭いものが満載で、オカルトと言うか、超常現象と言うか、まぁ、そんな感じのツボを刺激しまくり。

読んでいる最中に「あー、こんな感じにオカルトの蘊蓄がこれでもかとばかりにブチ込まれたSFを夢中になって読んだことあるなー」と考えていたら思い出した。

総門谷 (講談社文庫)(高橋 克彦)だ。

いや、作品の出来は本書の方がずっと優れていると思うのだが(と言うか、『総門谷』の細かいストーリーは忘れてしまった)、ストーリーの途中で延々と蘊蓄が語られるタイプと言う点では共通しているように思う。上巻巻末の大森望による解説では、同タイプの作品として小松左京のものが挙げられていたが、俺はほとんど小松左京の作品を読んだことがないので、そっちは良く分からん。

遺伝的アルゴリズムってそんなに大々的に使われているのかしらんとか、作者の政治的な信条が少々透けて見えちゃってね?*1 とか、疑問点もしくは欠点らしきところもなきにしもあらずではあるが、UFOや超能力、異常降下物現象と言った超常現象をバックグラウンドとしたSFとしては、一つの到達点と言っても過言ではない作品だと思う。

少しでも超常現象に興味がある人には、掛け値なしに楽しめる小説としてオススメできる1冊(正確には文庫版だと上下巻で2冊)。

*1 個人的には概ね同意するんだけども。

_ そう言えば、俺の山本弘歴って20年近いだよな

確か最初に読んだのは ラプラスの魔―ゴーストハンター (角川スニーカー文庫)(山本 弘/弘司/安田 均)で、自分の小遣いで買った小説としては2〜3冊目くらいだったと思う。あれを読んだがために、クトゥルフ神話に転んだことを考えると、ホントに罪深い小説だ(笑)。

思い返してみると、あの作品もストーリーの途中で蘊蓄が延々と語られるタイプだったなー。

で、『時の果てのフェブラリー』や『サイバーナイト』、それからソードワールドもの、ゴーストハンターもの、妖魔夜行ものを読んだ後は、ラノベは読まなくなってしまい、しばらく山本弘作品を手に取る機会がなかったんだけども、と学会本でまた読むようになって、去年くらいから、ちょこちょこSF作品も読み出したという感じ。