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ぽっぺん日記@karashi.org


2007-01-22(Mon) [長年日記]

_ [軍事][読書感想]戦場でメシを食う (新潮新書)(佐藤 和孝)

戦場での食を中心に綴られた、戦場ジャーナリストである著者の体験記。世界各地の紛争地帯での実際の経験が語られていて、非常に興味深かった。

個人的に面白かったのは、タリバンと北部同盟との戦争が続く、アフガン内戦(時期的には911直前)を取材した章。

北部同盟の兵士が120mm無反動砲を撃とうとすると、周りの兵士が一斉に「アッラーハクバル(神は偉大なり)」と喚くというシーンには吹いた。ムジャヒディンって、重火器を撃つ際には、アッラーに祈りを捧げるんだろうか。想像すると、なかなかシュールな光景だ。

イスラム教徒に、なぜ豚を食べないのかを尋ねた時の答えとそれについての考察も興味深かった。俺も一度だけイスラム教徒の人と食事をした経験があるんだけども、訊いてみればよかったなーと思った。勝手にタブーだと思い込んでいたよ。

開戦直後のバクダットを取材した章では、巡航ミサイルが大統領府に着弾した衝撃で、駐車されている車の盗難防止アラームが一斉に鳴り出したという記述があって、「これこそ現地にいた人間にしか語れないリアリティだよなぁ」と感心した。

他にも、内戦下のサラエボの悲惨な状況や、社会主義崩壊後のネズミ講の流行により無政府状態に陥ったアルバニアなど読みどころが多く、普通の人(=非軍ヲタ)にもお勧めできる一冊。


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