ぽっぺん日記@karashi.org
2006-12-03(Sun) [長年日記]
_ 『廃園の天使』読書ノート
※ネタバレしています。未読の人は注意。
提示された謎やその答えを次回作を読む頃には忘れてしまいそうなので、その備忘録。量が増えた場合にはWikiへ移すことを検討する。
ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)(飛 浩隆)
夏の硝視体
- ジョゼ・ヴァン・ドルマンが発見・保管している硝視体が、鉱泉ホテルに移された経緯は?
ラギッド・ガール
クローゼット
- ジョゼ・ヴァン・ドルマンの奥深くに隠された恐怖の源である、アイデンティティ境界をタイルのように剥すコートの女は、安奈・カスキ。
魔術師
- コペツキの正体は、ヴラスタ・ドラホーシュか(門扉に飾られたスターバックスのロゴでも暗示されている)。
- サビーナのコピー元は、『グラン・ヴァカンス』に登場するジュリー・プランタンか。
- コペツキの教えを受けていた、東洋系の風貌をした姉妹(マリエとミロスラフ)、長身で片方の眉は半分しかないマレクは、他の作品にも登場する可能性がある(『蜘蛛の王』のウーゴのように)。
- コペツキが完成させた、ひとつのリソースを使う2組の目(一組はAI本来のキャラクタ、もう一組はAIの奥からひそかに外を観察する静かな目)は、他の作品でどう登場するのか?
蜘蛛の王
- 〈父〉の正体は、『クローゼット』に登場した、浅生たがねか。内部に図書館機能を持つ蜘蛛(ダキラ)は、『クローゼット』でガウリ・ミタリが途中まで作成し、たがねに託したものと同一もしくは発展させたものと思われる。
- ウーゴは、『魔術師』 に登場したマレク。
- ニムチェン == ランゴーニが自分の誕生シーンを客観的に視ているのは、『魔術師』でコペツキが完成させた、ひとつのリソースを使う2組の目を持つためか。
- 〈非の鳥〉は 〈天使〉と同一のもの。
- ダキラと取り引きして、ダキラとブンロートを別の区界へと運んだと思しき、麦鯨の子と、『グラン・ヴァカンス』・第6章『天使』に登場する〈天使〉の乗り物(?)の鯨との関連性は?
- ウーゴがランゴーニに仲間に加わるよう誘う際に言う、〈数値海岸〉のAIは誰でも知っていて、〈非の鳥〉に対抗する意志を持つ者とは、阿形渓か。
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グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)(飛 浩隆) &
ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)(飛 浩隆)
この2作を続けて読めたのは、非常に幸運だったと思わずにはいられない。
仮想世界からの視点のみで語られた『グラン・ヴァカンス』を、『ラギッド・ガール』所収の、物理世界と仮想世界を舞台にした各短編が補完する様は、まるでパズルのピースがかちりと嵌るようで非常に心地良いものだった(美しくも、官能的かつ残酷な小説に使うには変な表現かも知れないが)。
象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)(飛 浩隆)を読んだ時にも感じたことだが、硬質な文体と緻密な構造もまた素晴しく、その裏には、篩に掛けた活字を一つ一つ選び出すような*1、並々ならぬ作者の努力が透けて見えるようだ。
次回作になるらしい、『廃園の天使』シリーズ・第2長編『空の園丁』が待ち遠しい限り。*2。とりあえず、それまで未読だった、SFマガジン2005/4月号所収の『空の園丁』未完版でも読むとするか。
_ W-ZERO3[es] のファームウェアをVer.1.50aにアップデート
朝飯を食べて、時間が掛かりそうなので、今日やることにしておいたW-ZERO3[es] のファームウェアのアップデート作業。
事前のバックアップ等は伊藤浩一のW-ZERO3応援団(esとhTc ZとX01HTも応援中) - 最新ファームアップ(Ver.1.50a)が公開を参考にした。
とりあえず、バージョンアップはしてみたが、新機能の ホームメニューは、今使っている YTaskMgrの方が便利な感じ。名刺リーダーはまだ試していない。
まぁ、安定性が向上したというのことなので、それは嬉しいな。
_ できごと
7時半起床。
天気は快晴。少し肌寒いが、陽は暖い。
自室の片付けをしてから昼と買い物に出掛ける。昼は知り合いに教えてもらったインド料理店でカレー。無印良品とスーパーに寄って帰宅。
夕方まで畑仕事をしようかと思ったが、午後になり気温が低くなってきた*1ので断念して、VMWare上で動かしているFreeBSDをいじって過ごす。
夕飯後、Nスペ『もう医者にかかれない 〜ゆきづまる国民健康保険〜』を見て暗澹たる気持ちになる。もう完全に破綻している状況ぽい。
読書をしてから就寝。
*1 冬将軍が来ているらしいですな(「来ている」というかどうか知らんけど)。




まで頂ければ幸いです。