ぽっぺん日記@karashi.org
2002-07-21(Sun) 快晴(猛暑) この日を編集
_ 昼
荷物を置きに会社に寄る。出張中に溜まっていたメールを読んだり、ちょっと作業をしたり、ぐるぐるしたり(ぉ。
人手不足で、これから出張が多くなりそうなんで、Air H" の導入でも検討して貰おうかな。モデムだと電話料金とグレ電が極端に減少した所為で、あんまり使えないし。
14時に会社を出る。
_ 帰宅後
買物に行って、ゴロゴロしてた。
2005-07-21(Thu) この日を編集
_ 今日のできごと
RubyでCSVファイルの抽出・整形するためのスクリプト書き。
_ ports-jpをsubscribeした
とりあえずportsをsend-prした*1のに、ports-jpを読んでいないのはマズいだろうなぁ、と思ったので。
しかし、すごいSPAMの数だな。gmailでsubscribeして良かった。
そう言えば、users-jpのsubscribeをやめたのもSPAMの山に辟易してだった。gmailでsubscribeするか。
*1 取り込まれていないのが、ほとんどだけど。:-D
_ クリプトノミコン
クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)(ニール スティーヴンスン/Neal Stephenson/中原 尚哉)
クリプトノミコン〈2〉エニグマ (ハヤカワ文庫SF)(ニール スティーヴンスン/Neal Stephenson/中原 尚哉)
クリプトノミコン〈3〉アレトゥサ (ハヤカワ文庫SF)(ニール スティーヴンスン/Neal Stephenson/中原 尚哉)
クリプトノミコン〈4〉データヘブン (ハヤカワ文庫SF)(ニール スティーヴンスン/Neal Stephenson/中原 尚哉)
全巻の書影を並べてみた。:-D
「第二次大戦中の暗号戦争」と「ハッカー達によるベンチャー起業と宝探し」という2つの話が絡むストーリーが、俺のツボにハマりまくりで非常に楽しめた。
主人公の一人、ランディーがUNIX大好き人間っぽいあたりも共感がわきまくりで、非常に良い。
ストーリーが時々脇道に外れて暴走してしまう点と、作中で展開されるコンピュータ/ネットワーク技術が、時折古臭く見えてしまうことがある点が珠に傷だが、後者については原著が出版されたのが前世紀ということを考えると仕方がないと思える。なんせドッグイヤーの世界のことだし。
前者については、まぁ、作者の他の作品もそうだしなー。:-D
ストーリーと直接関係ないが「イーマックス」って訳語はちと残念。一瞬なんのことだか分からんかったよ。「emacs」で「イーマックス」と読み仮名を振るくらいの編集上の配慮が欲しかったかも。
_ tDiary.org - tDiaryの脆弱性に関する報告(2005-07-20)
2.0.2へアップデートした。
2006-07-21(Fri) この日を編集
_ 101fwy.com向けのEntryFullTextでentryタイトルが空になってしまう件
101fwy.com向けのEntryFullTextを途中まで書いたの続き。
しげふみメモ:PlaggerでYahooのTOEICデイリーミニテストをGmailへ(改訂版)としげふみメモ:PlaggerでCOOKPADのピックアップレシピをGmailへを読んで、Revision 580の BreakEntriesToFeedsを使ってみたところ、entryタイトル件が付くようになった。
まぁ、entryタイトルが空でも俺としては問題はないのだが、どうするべきかなー。
_ Plagger::Plugin::Publish::Gmailの送信メールにSubjectを強制的に付ける場当たり的なパッチを書いてみた
どんなところに影響があるが分からないけれど。
--- lib/Plagger/Plugin/Publish/Gmail.pm.orig Fri Jul 21 12:49:46 2006
+++ lib/Plagger/Plugin/Publish/Gmail.pm Fri Jul 21 12:53:59 2006
@@ -55,7 +55,7 @@
return if $args->{feed}->count == 0;
my $feed = $args->{feed};
- my $subject = $feed->title || '(no-title)';
+ my $subject = $self->conf->{subject} || $feed->title || '(no-title)';
my @enclosure_cb;
if ($self->conf->{attach_enclosures}) {
YAMLで
- module: Publish::Gmail
config:
subject: hoge
という感じに使う。でも、日本語Subjectだと文字化けするので対処が必要。
_ Plagger::Plugin::Publish::Gmailで、ぶっこ抜いてきたjpgをメールの添付ファイルとして送信するのは簡単だった
bulknews.typepad.com: Plagger vs. newspipeを読んで。
一度、Filter::FetchEnclosureでディレクトリに明示的に保存してあげてから、それを添付する訳か。
これでダメだと思っていた、ぶっこ抜いてきたjpgをFlickrへ直接メール送信できることも分かった。
で、どうせなら送信の際にtagも付けたいということで考えたのが、上のP::P::P::GmailへのSubjectパッチだったりする。
YAMLに
- module: Publish::Gmail
config:
mailto: hoge@photos.flickr.com
subject: tags: photo hoge
みたいな感じにすればおK。
それもにしてもPlaggerってホントに面白いな。
参考:
2007-07-21(Sat) この日を編集
_
天使の牙から (創元推理文庫)(ジョナサン キャロル/Jonathan Carroll/浅羽 莢子)
癌で余命いくばくもない往年のTVスター、フィンキー・リンキー。その彼の前に“死”そのものが現われ、死者を蘇らせる奇怪な力を授けてゆく…いっぽう世界的な女優だったアーレンは、ひょんなことから巡り会った一人の戦場カメラマンに真摯な恋心を抱くようになるのだが…ふたつの物語が交錯するとき、明らかにされる衝撃の真実とは。
本書の解説も書かれている米光一成さんが、blogで強烈にプッシュされていたので読んでみた。
主人公の一人称、インタビュー、友人への手紙や録音テープ、主人公2人の対話といった多様な方法で重層的に展開するのが本書の特徴なのだが、米光さんも解説で書かれている通り、なんと言っても、それまでのストーリーが一気に崩されるラスト30ページが圧巻。
まず「え、残りこんだけのページ数しかないのに、こんな展開でいいの?」と驚かされ、次に「ちゃんとオチを付けられるの?」「まさか投げ放っしじゃないよね?」と不安一杯にページを繰っていくのだが、残り数ページとなったところで、それまで蓄積した絶望が希望へと昇華する。見事としか言いようがない。
ジョナサン・キャロルの作品を読んだのは、今回が始めてなのだが、本書の登場人物の一部は『月の骨』、『空に浮かぶ子供』にも登場しているそうだ。次の機会に読んでみたいと思う。
2008-07-21(Mon) この日を編集
_ 麻酔科医の激務と日常をコメディタッチで描く──麻酔科医ハナ (1) (アクションコミックス)(なかお 白亜)
医師になって2年目の駆け出し麻酔科医、華岡ハナ子を主人公にした医療マンガが本書。
- 双葉社
- 630円
書評/健康・医学
医療崩壊の危機が叫ばれた久しいが、その原因のひとつが麻酔科医不足だ。 過酷な労働や医療訴訟の増大などにより麻酔科医が医療の現場を離れることが多くなっている。 麻酔科医が誰もいなくなってしまったため、手術ができなくなってしまった病院もあるという報道も記憶に新しいところだ。
本書はそんな激務に追われる麻酔科医の姿とともに、外科医との確執、結婚事情、麻薬と常に接するがゆえの薬物依存に陥る危険性などの実情を浮き彫りにしていく──。と書くと、『ブラックジャックによろしく』(佐藤秀峰)ばりのシリアスな作品を思い浮かべてしまうかもしれないが、本書のタッチはあくまでもコメディ路線。 肩肘張らずに読むことができる作品に仕上がっている。*1
本書のリアリティがどれほどのものであるかは門外漢も身にはなんとも判断できないので、ググってみたところ、次の本職の医師の方のブログを見付けた。
おおむね好意的に評価されているといっていいだろう。
さらに見付けたのが、2chの「麻酔科一般スレ その拾肆」過去ログ。 レス909には
ストーリー的には医龍なんかよりも100万倍よくできてるし、 細部の表現も「麻酔科医が書いたんじゃないの、これ?」と(笑) でも、これ読んで共感するのは、麻酔科医とオペ室ナースだけな 気がする(笑)
と書かれており興味深い。
さらに、ハナの名前の元ネタが華岡青洲であることは404 Blog Not Found:普通が面白い - 画評 - 麻酔科医ハナで、Dan Kogai氏が指摘しているが、上記のスレッドによると、過去に作者によるものと思われる次のような書き込みがあったとのことだ。
923 :卵の名無しさん:2007/11/02(金) 07:44:56 ID:1vnJPlIt0 >>918 これ? 205 名前:卵の名無しさん [2007/04/22(日) 02:31:14 ID:aDLQttx10] 麻酔科医が主人公の漫画のタイトル考えているのですが、 いまいちぱっとしません。 何かいいタイトル思いついたら教えてください。 「麻酔科」とか「マスイカ」とかじゃつまんないし。 206 名前:卵の名無しさん mailto:sage [2007/04/22(日) 02:59:05 ID:OTVxb/830] 「生命の管理人」とかどうよ 麻酔科に限らんし、カタいかな 207 名前:卵の名無しさん [2007/04/22(日) 03:04:54 ID:dbruLjha0] >205 「華岡清洲によろしこ」 208 名前:卵の名無しさん [2007/04/22(日) 08:59:16 ID:vbz8ISKO0] >205 変な誤解を生むようなものは書かないでね。 209 名前:卵の名無しさん [2007/04/22(日) 09:15:23 ID:akQ9vUWh0] 麻SUICA ママSUICA
本書は作者のデビュー作とのことである。 純粋に絵柄だけを見ると、作者の描く絵は「よくある」タイプのもので、少々パンチに欠ける嫌いがあるし、デッサン力にも心許無い点があって個人的にはイマイチというのが正直な感想だ(とはいえ、ハナを巨乳にしたり、同僚の浅野目さんのガーター姿のサービスショットを入れたりと読者サービスはなかなかだ(笑))。 今後の伸びに期待したい。
巻末には本書の監修者である麻酔科医、松本克平氏のあとがきが掲載されている。 どうやら松本氏は幼い頃、生前のチェ・ゲバラに会ったことがあるようだ。作品とは関係ないが気になる内容だったので付記しておく。
*1 ちなみに、『ブラックジャックによろしく』は移籍騒ぎの後は面白くなくなってしまったので読むのをやめてしまった。
_ ひげ
スラッシュドット・ジャパン - 職場のひげはどこまで許される?より。
本筋と関係ないけど、無職になるか、引退するかは分からんけど、ひげを伸ばしてもいい身分になったら『異邦警察』の久保塚みたいなひげにしたいなーと思っていたり。
問題はそれまでに髪の毛が保つかどうかだよな。 まぁ、スキンヘッドでひげというのもカッコいいか(怪しいけど)。
_ Filter::FetchEnclosure::Mplayerでファイル名を推測するpatchを書いてみた
id:hakobe932さんの Filter::FetchEnclosure::Mplayer はすげー便利なんだけども、ファイル名を日付で決め打ちするようになっていたので、feedにDateがない場合でも対応できるようにpatchを書いてみた。
--- plagger/lib/Plagger/Plugin/Filter/FetchEnclosure/Mplayer.pm.orig 2006-10-14 22:15:08.000000000 +0900
+++ plagger/lib/Plagger/Plugin/Filter/FetchEnclosure/Mplayer.pm 2008-07-21 20:28:55.000000000 +0900
@@ -24,14 +24,20 @@
unless (defined $self->conf->{type}) {
$context->log(error => q{config 'type' is not set.});
}
- my $file_name_base = $args->{entry}->date->strftime('%Y%m%d-%H%M');
for my $enclosure ($args->{entry}->enclosures) {
-
unless ($enclosure->type =~ $self->conf->{type}) {
$enclosure->local_path('dummy') unless $enclosure->local_path;
next;
}
+
+ my $file_name_base;
+ if (defined $args->{entry}->date) {
+ $file_name_base = $args->{entry}->date->strftime('%Y%m%d-%H%M');
+ }
+ else {
+ $file_name_base = $self->_guess_file_name_base($enclosure);
+ }
my $dir_name = $self->conf->{sub_dir_name} || $args->{feed}->id_safe;
my $feed_dir
@@ -52,7 +58,7 @@
my $fetched_data_path = "$file_path_base.$fetched_extension";
if (-e $fetched_data_path || -e $output_path) {
my $length = -s _;
- $ enclosure->url($enclosure->url);
+ $enclosure->url($enclosure->url);
$enclosure->length($length);
$enclosure->type('audio/x-wav');
$enclosure->local_path($output_path);
@@ -117,6 +123,33 @@
return @stream_urls;
}
+sub _guess_file_name_base {
+ my ($self, $enclosure) = @_;
+
+ my $res = $self->{ua}->fetch($enclosure->url)
+ or Plagger->context->log;
+
+ my $file_name_base;
+
+ if ($enclosure->type =~ /asf/) {
+ $res->content =~ m!(?:http|mms)://.*/(.*?)\.(?:wmv|wsx|wma|asf)!;
+ $file_name_base = $1;
+ }
+ elsif ($enclosure->type =~ /realaudio/) {
+ $res->content =~ m!rtsp://.*/(.*?)\.(?:rm|smi)!;
+ $file_name_base = $1;
+ }
+
+ unless ($file_name_base) {
+ Plagger->context->log(warn => "Cannot guess file name base " . $enclosure->url)
+ }
+ else {
+ Plagger->context->log(debug => "guessed file name base is " . $file_name_base)
+ }
+
+ return $file_name_base;
+}
+
1;
__END__
patchファイルはこちら。
実はPlaggerの構造がよく分かっていないんだけど、まぁ、outputが重要ということで。
間違いのツッコミ大歓迎です。
2009-07-21(Tue) この日を編集
_ 7世紀のアイルランドを舞台にしたミステリ〈修道女フィデルマ〉シリーズの初短篇集──
修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)(ピーター・トレメイン/甲斐 萬里江)
今年の頭に読んだ『神の家の災い』は14世紀のロンドンを舞台にしたミステリだったが、〈修道女フィデルマ〉シリーズは時代を700年ほど遡り、場所も少しずれたアイルランドを舞台とするミステリ・シリーズだ。 本書はシリーズ初の短篇集である。
主人公フィデルマは美貌の修道女にして、裁判官として裁きを下すことのできるアンルー(上位弁護士)の資格を持つドーリィー(法廷弁護士)であり、さらにアイルランド五王国のひとつモアンの王位継承予定者(のちに王)の実妹でもあるという、スーパー尼僧。
本書には、彼女が解決を請われたもしくは巻き込まれた事件を描いた5篇が収められている。
フィデルマがローマ巡礼の際に居あわせた教会の毒殺事件を解決する「聖餐式の毒杯」、 友人に着せられた殺人容疑を晴らすべくフィデルマが奮闘する「ホロフェルネスの幕舎」、 宿屋で起きた幽霊騒動を描いた「旅籠の幽霊」、 アイルランド大王の王位継承を巡る事件の謎を解く「大王の剣」、 1500年もの間、開かれてこなかった墓陵にあった真新しい死体を巡る密室殺人「大王廟の悲鳴」と、バラエティに富んだ作品集となっている。
フィデルマは明晰な頭脳を武器に、今でいうところの「科学捜査」を展開して、事件を解決に導いていく。
科学捜査の発展の歴史を綴った『シャーロック・ホームズの科学捜査を読む』(E・J・ワグナー/日暮 雅通)
を読むと、現代的すぎるのではないかと違和感を覚えてしまうのだが、まぁ、それはご愛嬌。
本書の読みどころは、なんといっても作品に書き込まれる7世紀のアイルランドの姿。 王族から庶民まで様々な階級の人々。 アイルランドの政治体制や法律、風俗。 当時のアイルランドの空気がページから鮮やかに立ち上がり、作品に奥行きを持たせている。
逆にいえば、各作品からアイルランド的なものを省くと、ページ数の少なさと相俟って、かなり単純なストーリーになってしまう。 そのため、本格的なミステリを望む読者には少々物足りなく感じられるかもしれない。 ここは読み手の好みに大きく左右されるところだろう。
〈修道女フィデルマ〉シリーズは今回初めて読んだのだが、本書からでも充分楽しむことができる。 手軽に読める分、シリーズ入門書としてもオススメできる一冊だ。
- ピーター・トレメイン/甲斐 萬里江 訳
- 東京創元社
- 903円
書評/ミステリ・サスペンス
2010-07-21(Wed) この日を編集
_ 犯人を追うために技を磨きつづける刑事たちの姿を描くノンフィクション ── 『刑事眼』
どんな世界にも職人技というものはあるが、刑事の世界にも存在する。『刑事眼』は、現役の新聞記者が、刑事たちへのインタビューと取材を通して、犯人を追うために技を磨きつづける刑事たちの姿と、彼らの持つ熱き魂を浮き彫りにした一冊。
本書に描かれる刑事たちの技には舌を巻く。
泥棒たちが残す様々な「癖」を記憶する手口捜査官。犯行現場から泥棒を特定し、次に泥棒が現れる地域まで予想する姿は、まさに現代のプロファイリングだ。事実、手口捜査という概念があったがために、日本の警察にプロファイリングがすんなり受け入れられたという。
目だけで雑踏の中から指名手配犯を見つける見当たり捜査官は、常に手配写真を眺め、容疑者の顔を脳裏に刻み込んでいる。ベテランになると、何百人もの容疑者の顔を記憶するそうだ。
スリが獲物を狙う一瞬に飛ぶ視線を捕えて現行犯逮捕するモサ(スリ)刑事。スリが飛ばす視線を「眼が落ちる」と刑事たちの間では呼ぶそうだが、「眼が落ちる」を見分けるようになるまで、3年はかかるという。新入りのモサ刑事は「師匠」役の刑事につく。しかし、師匠は手取り足取り教えたりはしない。新入りは、背中について街を歩きながら技を盗み、血が滲むような努力を経て、遂に「真打ち」へと成長していく。
本書からは、刑事が単なる職業ではなく、人生そのものであるという、デカたちの強い想いが立ち上がってくる。
本書のもうひとつの魅力は、デカの宿敵である犯人たちの人生が対比するように描かれていることだ。手口から盗むものまで、個性的な泥棒やスリたち。彼らは何度も逮捕され、その度に悔悛の情を見せながら、足を洗えず、出所と同時に犯行を繰り返す。その末路は悲惨なものだ。
その犯人たちにも少子高齢化の波は押し寄せているらしい。技を駆使して(というとおかしいが)窃盗をする者がどんどん減っているという。
「若いのがねぇ。仕事についてこれないんですよ。張りをやらせても、スイトリやらせても、ちょっと怒鳴ったり、ひっぱたいたりすると次の日から来なくなっちゃう」
という、スリの親分のぼやきが印象に残る。しかし、窃盗が減った訳ではない。強盗やひったくり、かっぱらいなど安易かつ凶暴なものに変化していっているという。
対する刑事もまた少子高齢化とは無縁ではいられない。ある刑事は溜息を漏らす。
「いい泥棒もいなくなったけど、いい刑事も育ったなくなった」
スリ刑事も言う。
「若い人は何時間にも及ぶ尾行に耐えられない。スリ眼が見えるようになるまでには長い時間がかかる。後継者不足に悩むスリの世界も同じだけど、辛抱が足りない」
職人が存在する日本のどの職場とも同じように、警察もまた技の伝承が途絶えてしまう危機にある。そういった技がコンピュータを使った捜査に取って代わられるのは時代の趨勢かもしれない。しかし、修業とは、師匠から弟子への単なる技の伝承ではなく、職人として生きるという決意を学ぶものでもある。日本の治安のためにも、刑事たちの技の伝承が断たれないことを望みたい。
決して派手さはないが、刑事たちの熱き魂に触れられる一冊だ。






まで頂ければ幸いです。