ぽっぺん日記@karashi.org
2005-04-27(Wed) この日を編集
_ 仕事
客先でネットワークを確認したら、172.168.0.xってなアドレスがローカルに割り振ってあってげんなり。ただ単に192と172を間違えたのと思っていたら、ルータも複合機もしっかりそっちのアドレスにしてあった。
ちゃんとしろよ。 > どっかの業者
2006-04-27(Thu) この日を編集
_ [YouTube][軍事]YouTube - Japan Self Defence Force Video JSDF
出典が不明なんだけども、自衛隊オフィシャルのもんなのかな。
米軍のPVあたりを参考にしたっぽくて、えらくカッコいいっす。
_ 某大学のC言語の教科書を見させて貰った
main()
{
...
}
という風に、main()の戻り値の型が指定されていなかったり、gets()を使っちゃったりしていて、素人の俺が見てもヤバげな感じ。
_ [FreeBSD]www/linux-flashplugin7、復活おめ
BSD Diary Version 0.8091経由で知った。
2008-04-27(Sun) この日を編集
_ [読書感想]文学作品が苦手な人間にも読もうと決心させてくれる好特集──考える人 2008年 05月号 [雑誌]
新潮様より本が好き!経由で献本御礼。
普段、雑誌はあまり読まないせいもあって、本誌の存在も今回はじめて知った。 本誌のサブタイトル、plain living & high thinkingがなにを表わしているのか、今一つぴんとこなかったりするのだが、文学好きのためのLOHAS的な雑誌と考えれば、そう的外れではないのではないかと思う。 1400円(税込)という価格は、雑誌としては高めの部類に入ると思うが、掲載記事の執筆陣も豪華だし、カラーページも豊富なので妥当な金額と考えていいだろう。
さて、今号の特集は「海外の長篇小説ベスト100」。 作家、批評家、翻訳家、文学研究者、新聞記者、エッセイスト、脳科学者、哲学者、精神科医など、様々なジャンルの書き手、総勢129人が選んだ海外の長篇小説のランキングが掲載されている。 寄せられた回答やエッセイ、ロングインタビューや対談などを読むと、読書に対する各人のこだわりが見えてなかなか面白いのであるが、同時に恥ずかしさのあまり、こそこそと隅っこに隠れたくなるような内容にもなっている。 というのも、どうにも文学作品というヤツが苦手で今まで全然読んだことがないからなんですなー。
ちなみに、10位以内(Webに掲載されている目次で確認できます)で読んだことがある作品は皆無。 100位以内を見ても、わずか6作しか読んだことがないという惨憺たる有様だったりする。
青山南、加藤典洋、豊崎由美の三氏の対談で、豊崎氏が語っているところによれば、イギリスの学者たちの間では「恥辱ゲーム」というものがあるそうだ。 その内容が
世界的に有名で、文学者だったら絶対読んでいなきゃいけないのに、なんと読んでいないという本を告白する。それが名著であればあるほど勝つ。だけど自分は恥辱にまみれる。(p.95)
というものだそうで、この伝でいけば「オレなんて優勝候補だな」と思ったりして。
ただ、出版業界の昨今の苦境を考えると、そう開き直っているへらへらしている場合ではないのかもしれない。 豊崎氏は翻訳小説の将来に次のように語っている。
私は翻訳文化の存続にはすごく危機感を覚えてて、いま買っておかないととか、自分で買っとかないと売れない、売れないと出してもらえないと、どうしよう、という恐怖感があって、つい目につく端から……。(p.101)
うむむ。マイナーな(つまり、あまり売れない)作家の作品が訳されない時代が来てしまうと非常に困ってしまう。
青山氏はその原因のひとつを次のように分析している。
「本の雑誌」の台頭も影響しているんじゃないかな。世に言われている名作なんかより、もっと身近におもしろいものがあるよと読者を自由にしてきた。それでかなり自由になったんだけれど、自由になり過ぎちゃったのかもしれない。(p.101)
「本の雑誌」ファンとしてはなんとも耳に痛い指摘だ。
翻訳文化の存続のためのささやかな活動として、今年中にはランキングに挙がっている本のいくつかは読みたい。
とりあえず、
- 『百年の孤独』(ガルシア=マルケス) ← 堂々の1位だし、押さえておいた方が良さげ。
- 『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー) ← 光文社から出た新訳を読みたい。
- 『ロリータ』(ナボコフ) ← 映画は観たことがあるので入りやすそうだ。
こんな感じだろうか。
なお、本誌に掲載されている広告よれば、前々から読んでみたいなぁとなんとなく思っていたトマス・ピンチョンの作品の新訳版が2009年春から刊行予定とのことで、 期待大。 既に『ヴァインランド』は発売中とのことで、今度手に取ってみたいと思う。
そんな訳で苦手な文学作品を読もうと決心させてくれる好特集でありました。
特集以外の記事にもさっと触れておこう。
今号で最終回の「季節には味がある」では、白魚と筍の料理が紹介されている。 白魚はなかなか手に入れる機会はないが、筍は自宅の竹薮からにょきにょき顔を出しはじめているので、連休中に掘って刺身筍にしてみたいと思う。 なお、京都の筍はやわらかく、えぐみもないので朝掘り物は下茹が必要なく、関東のものは歯応えがあり香りがある一方、下茹が必要な由。 関東の方はくれぐれも下茹なしで刺身にしないように。
アフリカの大地に生きる動物たちの写真で心を和ませてくれるのは、写真家、岩谷光昭氏の「動物たちの惑星」。 ただ、麓の重要な水源になっているキリマンジェロの雪氷も、森林伐採をはじめとする要因により少なくなる傾向にあるという。 いずれは水場も消滅してしまう可能性があるとのことだ。
同じくアフリカの地、コンゴの奥地に幻の恐竜モケレ・ムベンベを探す旅行記が『コンゴ・ジャーニー』(レドモンド・オハンロン)。 今号にはその冒頭が掲載されている。 全財産をはたいてモケレ・ムベンベを探す旅に出た著者には思わずニヤニヤしてしまう。 UMA(未確認不思議動物)好きにはたまらない本だ。 既に『コンゴ・ジャーニー』は刊行されているようなので、こちらも近いうちに読みたいと思う。
- 新潮社
- 1400円
書評/海外純文学
2009-04-27(Mon) この日を編集
_ [読書]今週読む予定の本
虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)
東京創元社
¥ 1,155
オバマ・ショック (集英社新書 477A)
集英社
¥ 735
第三帝国の興亡5 ナチス・ドイツの滅亡
東京創元社
¥ 2,940
『虚構機関』は先週からの読み残し。 あとは重量級が多いので、今週中の全部の読了はムリっぽい。
2011-04-27(Wed) この日を編集
_ [書評]フィリピン戦を舞台に、日比の二人の青年の悲劇を描く『潮汐の間』を読んだ
3月中旬に献本をいただいたのに、ここまで書評を書くのが遅くなってしまった。大変申し訳なく、お詫びの言葉もない。
ここまで遅くなってしまった理由は東日本大震災である。地獄と化したフィリピンの寒村の様子が、瓦礫に埋まった被災地とオーバーラップしてしまい、なにを書いていいか分からなくなってしまったのだ。
たぶん、それは本書が読者に突き付けてくるものが決して絵空事ではないということの証左でもあるのだろう。
だが、今回の震災と本書で描かれてる戦争は近いようでいて、大きな違いがある。前者が天災であるのに、後者が人災であるということだ。いかに戦争というものが、人の運命をねじ曲げ、また人を狂気に陥らせるかを強く訴えかけてくる一冊だ。
ストーリーの担い手は、二人の青年である。一人は、日本人の父とフィリピン人の母から生まれ、フィリピンの寒村で養鶏を営むラミール。もう一人は、徴兵されてラミールの村に駐留することになった日本陸軍の二等兵、森武義。
ラミールと森。二人の青年の運命が、日米の激戦が繰り広げられることになるルソン島を舞台に交差し、悲劇が紡がれていく。
日米の戦争という巨大なものを描きながらも、作者の視点は徹底的に個人にある。それは、クライマックスとなる米軍のルソン島への上陸まで至るまでに、ラミールと森のそれまでの人生を丁寧に積み上げていくことからも分かる。
早くに父と母を亡くしたラミールは、サントス家の兄妹と本当の兄弟のように育ってきた。日本軍に対抗するためにゲリラに身を投じた兄、ベニトとの友情。そして、いつの間にか、美しい少女へと成長したタラとの恋──。しかし、日本語が喋れることが分かり、日本軍の通訳として強制的に利用されるようになり、ラミールは徐々に村民から敵視されはじめる。
一方、森は、日露戦争に従軍した教師である父の薫陶を受け、強く憧れていた歩兵となるものの、古兵による激しい新兵イジメと、進駐した村で、フィリピン人に対してアジアの同胞として接するのではなく、冷酷非情な占領者として振る舞う他の日本軍の兵士たちの姿を見て、自分の中の正義が揺れ動くのを感じる。そんな中、部隊の中で、唯一、まともな大人としての姿を見せる城川上等兵を父や兄のように慕いはじめる。
作者の筆致は、ラミールや森(そして、残酷な日本兵さえも)我々とかけ離れた存在ではないことを静かに語りかけてくるようだ。
最後になるが、作者について書いておかなければならないだろう。
作者はフィスク・ブレッド。1972年生まれの、私とほぼ同世代のアメリカ人である。彼が日本語で書き下ろした小説が本書。たぶん、作者名を隠して本書を読ませれば、全員が日本人が書いた小説と思うに違いないほど、巧みな日本語だ。
だが、作者がアメリカ人と知れば、ある程度の数の日本人が「日本人はこれほど残酷ではなかった。アメリカ人が勝手なことを書いている」という感想を持つのではないかと思う。私自身は戦史の専門家ではないので、その真偽についてはなんともいえない。
こんなことを本書の書評の主題にしたくはなかったので、あえて作者について最後に書くことにした訳だが、私の考えはこうだ。
いくら正義を振りかざそうが、戦争とは人を狂わせるものだ。だから、やらないことに越したことはない──。
本書は私の考えを裏打ちしてくれた作品のように思う。
この本は本が好き!経由で献本いただきました。

