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ぽっぺん日記@karashi.org


2005-02-20(Sun) この日を編集

_ FreeBSD Foundationから手紙が届いた

すっかり書くの忘れていたけど。

こないだの募金のお礼。

_ x11-toolkits/pango

WITH_CJK=yesだとmakeが通らなかったので、パッチをデッチ上げた。


--- pango/pangofc-fontmap.c.bak Sun Feb 20 19:22:50 2005
+++ pango/pangofc-fontmap.c     Sun Feb 20 19:23:55 2005
@@ -1559,6 +1559,7 @@
          int   style_table[] = { FcFalse, FcFalse, FcFalse, FcFalse };
          int   nstyle_alias = 0;

/*----------------------------------------------------------*/
+         int k = 0;

          fontset = FcFontList (NULL, pat, os);

@@ -1614,7 +1615,7 @@
            }

          /* ホな・ぶ・ style */
-         int k = fontset->nfont;
+         k = fontset->nfont;
          if (!style_table[ST_BOLD])
              fcfamily->faces[k++] = create_face (fcfamily, "Bold", TRUE);
          if (!style_table[ST_ITALIC])

_ 4.10-R on jail at 5.3-Rでcompileしたkernelでハマる

4.10-R上で、FreeBSDのisoファイルをftpでgetしたところ、fatal errorでFreeBSDが落ちる現象(再現性あり)が出てしまった。当初、ハードウェアの不良を疑い、サーバをばらしてNICやメモリの交換などをしてみたが一向に改善せず、しばらく悩んだ。

で、結論を書くと、4.10-R on jail at 5.3-Rでcompileしたkernelを使っていたからっぽい。4.10-Rマシンでcompileしたkernelに入れ替えたところ、上記の問題が解決したので、そういう結論に達した(俺の技術力じゃ原因が追えないのが悲しい)。

やっぱり、packageを含めて、4.x-R at jail at 5.3-Rでmakeしたものを4.x-Rで動かすのは、俺の技術力だと、ちと危険そうな感じなので、packageサーバは4.x-Rで構築することに方針転換。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ otsune [4.x系packagesサーバーはlang/gcc295入れてmake.confで CC=gcc295 CXX=g+..]

_ poppen [いいえ。jail上で動かしている4.x系のpackageサーバでは、4.xのユーザランドに含まれているgcc-2.9..]


2006-02-20(Mon) この日を編集

_ できごととか雑感とか

  • 特集の『IPv6再入門』見当てで、Software Design 2006/3号を購入。でも、あまり目新しい内容ではなかったり。

_ ezjailに追加されたflavoursが最高に便利

otsuneさんのWikiを参考にさせて頂いて、$ezjail_jaildir/flavours/{etc,usr/local/etc}を整備した。

あと、$ezjail_jaildir/flavours/ezjail.flavour(jailの初回起動時のみ実行されるシェルスクリプト)を上手に使えば、jailの初期設定のかなりの部分を自動で終わらせることができそうで素敵だ。


2008-02-20(Wed) この日を編集

_ オドの魔法学校 (創元推理文庫)(パトリシア・A. マキリップ/Patricia A. Mckillip/原島 文世) オドの魔法学校 (創元推理文庫)(パトリシア・A. マキリップ/Patricia A. Mckillip/原島 文世)

東京創元社様より本が好き!経由で献本御礼。

ファンタジー作家パトリシア・A・マキリップの最新邦訳が本書。 実は、マキリップの作品を読むのは、今回が初めてだったのだが、シンプルながらまったく先の読めないストーリー展開が楽しめる良質ファンタジーだった。

王都にある魔法学校をブレンダンという名の若者が訪れることから本書は始まる。 この魔法学校は、国の危機を救った英雄として名高い大魔術師オドによって400年前に創立されたものだが、当初の自由の理念はどこにやら、現在は王による厳格な指導の元、徹底した管理教育が行なわれる場となっていた。 オドは学校創立後に身を隠したが、400年経った現在でも時折姿を現すことでも知られていた。 ブレンダンは、オド本人の依頼により庭師として魔法学校に雇われることとなったのだ。 ブレンダンを迎えた魔法学校の教師たちは、ブレンダンの中に眠る、彼自身も気付いていない強大な力に驚く。 時を同じくして、王都の歓楽街では魔術師を自称するティラミン一行が幻影を操る興行を始めていた。 王の管理下にない魔法は違法とされている。果たしてティラミンが操るものは魔法なのか、ただの手品なのか。 底知れぬ力を眠らせたブレンダンとティラミンに対して、王をはじめとする体制側は懸念を募らせていく──。

これが本書のストーリーの骨子。そこに、ティラミンの娘と警吏総監の息子のロマンス、王都を竜から守った英雄ながら現在は自分のアイデンティティに悩む魔法学校教師、はたまた王女の婚姻話まで絡んできて、事態は雪だるま式に膨れ上がり、どこに行き着くのか見えない混迷の中へと転がっていってしまう。

とはいえ、「混迷を深めている」のはあくまで紙の上だけの話。 ファンタジー小説として本書を見ると、登場人物たちは、単独作品だけにしておくのがもったいないほどキャラ立ちしている上、その数も適度に絞られている。また、個々のエピソードもシンプルで、リーダビリティは非常に高い。絡まりあっていたストーリーが一気に収斂し大団円を迎えるラストも見事だ。

アクションシーンがほぼ皆無なため、冒険活劇的要素を求める向きには少々物足りない点もなきにしもあらずだが、ファンタジーに関する前提知識も要求されず、初心者にオススメできる一冊に仕上がっている。 残虐要素もなく、アダルティな要素もないので、ハリー・ポッターを卒業した若きファンタジーの読み手にもオススメだ。

そうそう、ハリー・ポッターと言えば、邦訳タイトル『オドの魔法学校』(ちなみに原書タイトルはOd Magic)からは〈ハリー・ポッター〉シリーズのような魔法学校を舞台とする学園生活ものを想像させるが、実際は上掲のようにまったく違うストーリーとなっている。 逆に、体制側にとって都合のよい──つまり、管理しやすい魔法のみを教え、生徒から想像力を奪っている魔法学校の教育を批判する内容となっている。 ここは、画一的な教育を押し付け、生徒の想像力を摘み取っている現実の学校教育に対する著者のアンチテーゼとして読むことができるだろうとも思うのだが、まぁ、そこまで深読みする必要もないだろう。

ファンに出版を待望されながらも、マキリップの作品の邦訳ペースはかなり遅いようだ。 本書が起爆剤となって、マキリップ作品の邦訳刊行が続くことを望みつつ、既刊を消化したいと思う。 しかし、もう絶版のものも多そうだなぁ。とりあえず、『影のオンブリア』、『妖女サイベルの呼び声』、岡野玲子による『妖女サイベルの呼び声』のコミック化『コーリング』あたりから読んでみるか。


オドの魔法学校

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書評/SF&ファンタジー


2009-02-20(Fri) この日を編集

_ ミステリ界のベテランたちが競演した豪華アンソロジー(2)──十の罪業 BLACK (創元推理文庫)(エド マクベイン/Ed McBain/白石 朗/田口 俊樹/圷 香織/土屋 晃) 十の罪業 BLACK (創元推理文庫)(エド マクベイン/Ed McBain/白石 朗/田口 俊樹/圷 香織/土屋 晃)

東京創元社様より本が好き!経由で献本御礼。

2005年に逝去したミステリ界の巨匠、エド・マクベインが編者となって編まれた書下し中篇アンソロジーが本書。

中篇であること、内容が広義のミステリの範囲に収まること、という2点の制約のみで、ベテラン作家たちが自由に筆を奮った力作5篇が収められている。 先日読んだ十の罪業 RED の姉妹篇だ。

本書の冒頭を飾るのは、数々のヒット作を飛ばし、『ボーンコレクター』が映画化もされたジェフリー・ディーヴァーの「永遠」。

ニューヨーク州の郊外の閑静な住宅街で老夫婦が拳銃自殺をした。 当初、普通の自殺を考えられた事件だが、保安官事務所に勤める元数学者にして統計担当の警察官、タルボット・シムズは統計学的な疑念を抱く。 独自の捜査をはじめたシムズだが第2の自殺が……。 200ページ程度の中篇ながら、最近流行の科学的な捜査やサイコスリラー、デスクワーク型警官と熱血型警官の対立と友情、大どんでん返しなど、おいしいところがこれでもかと押し込められている。 一度読みはじめれば、映画を見るかのようにぐいぐい引っ張られ一気通読確実のエンタメ作品だ。 本書のイチオシである。

911を背景にして、生き残った者の心理を描いているのが、スティーブン・キングの「彼らが残したもの」。

ツインタワーの農業保険会社に勤めていた主人公は、2001年9月11日、虫の知らせを受けて会社を欠勤し、辛くもテロの被害から免れることができた。 それから約1年後、突如、彼の身の周りに雑多な品物が現われはじめる。 それはこの世に存在しないもの──911の被害にあった彼の同僚の持ち物だった……。 キングらしく、スーパーナチュナルな要素はありながらも、ホラー・テイストはほぼ皆無で、終始静かな雰囲気の中でストーリーは進展される。 作品を通して、キングが受けた911の衝撃が透けて見えてくる。

ジョイス・キャロル・オーツ「玉蜀黍の乙女──ある愛の物語」は、少女誘拐事件の顛末を、少女やその母親、犯人、濡れ衣をかけられた容疑者など様々な登場人物からの視点で描いていく一篇。 登場人物たちの細やかな心情を浮き彫りにしつつ、読み手を不安にさせる筆致がなんとも怖い。

ウォルター・モズリイの「アーチボルド──線上を歩く者」は陰謀論満載の怪作。

新聞広告を見て謎めいた無政府主義者、アーチボルド・ローレスの代書人の仕事をすることになった、ジャーナリスト志望の学生。 仕事をはじめて早々、彼は陰謀渦巻く事件に投げ込まれることに……。 のっけから政府の陰謀を書き立てたニュースレターやら秘密暗殺部隊「キルキル・ボーイズ」なんてネタが登場して、フィクションとしての陰謀論が大好きな人にはたまらないはず。 アメリカ人は陰謀論大好きだもんなー。 陰謀論初心者の方は、本作の前に「陰謀」大全 (宝島社文庫)(別冊宝島編集部)あたりを読むと吉。 本書のニオシだ。

本書のトリを務めるのはアン・ペリーの「人質」。 カソリックとプロテスタントが対立する北アイルランド問題を背景に、休暇中のプロテスタント強硬派指導者一家に訪れた危機を妻の視点から描いている。 夫に服従することで生きてきた妻が危機に直面して徐々に自主性を取り戻していく姿とともに、いざという時には役に立たない男と、宗教が原因で殺し合う愚かさをも描き出す。 アイルランド出身の作者だからこそ書けた一作と言えるだろう。 ちなみに、カソリックとプロテスタントの和平は、最近になってやっと形になってきている(対立してきた人々が真に融和の時を迎えるまでには、まだずいぶんと時間がかかるに違いないが)。

700ページ近くのボリュームでたっぷり楽しませてくれる一冊だ。十の罪業 REDとともにオススメしたい。



十の罪業Black

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書評/ミステリ・サスペンス


2010-02-20(Sat) この日を編集

_ 「本の雑誌」315号のトヨザキ社長の「やっぱり本は読め!」に感動した

本の雑誌 315号(本の雑誌編集部) 本の雑誌 315号(本の雑誌編集部)

しばらく読んでいなかった「本の雑誌」のバックナンバーを消化しているんだけど、315号(2009年9月号)の特集「読んでいない本大会」に載せられているトヨザキ社長の「やっぱり本は読め!」という2ページのコラムは、「本を読む」という行為に対してのもやもやした思いをすっぱり言い切ってくれていて感動したので、ちょっと長いけど引用。

「本なんか読まなくても死にゃしねー」と開き直す方々に対しては、ここできっちり申し上げておきますが、

「死ぬよ」

はい、死ぬんです。本を読まないと、意外に、死ぬんです。いや、てめえは死にゃしねーよ、たしかに。でも、てめえが自分というちっちゃな檻の中に閉じこめられていることにも気づかず、世界にはてめえとはまったく異なる慣習のもと育ち、てめえとは違う世界を持ち、てめえには理解できないような行動を起こす人たちがいるってことすら理解しないままに、それが差別や抑圧につながるとも思わず無神経な言動を繰り返し、考えもなしに長いものに巻かれ、自己批判はまったくせず、その時々の気分で誰かの味方になったりバッシングしたりする──本をまったく読まないせいで、知識も教養も想像力も身につけないまま身体だけでかくなった”てめえ”という人間の思慮に欠けた言動は、長い目で見れば誰かを殺しかねないんですよ。

ちなみに、「座談会・読んでいない本を語る!」も傑作なので、ぜひ一読を。 『グイン・サーガ』は『産霊山秘録』にインスパイアされたとか、『失われた時を求めては』はタイムトラベルものだとか、『罪と罰』は本格ミステリだとかw


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