ぽっぺん日記@karashi.org
2004-01-29(Thu) 晴れ この日を編集
_ 朝
7時起床。
_ ports/devel/gettext
なにも考えずにportupgradeしちまってハマったり。
portsをmakeしまくる時間がないので、ports/deve/gettext-oldをインストールしてしのぐ。*1
*1 この対処でいいかのか、よく分からん。
_ 「有人宇宙飛行」目指す…政府、宇宙開発政策を見直し
むむむ。ふじ計画かな。
2005-01-29(Sat) この日を編集
2008-01-29(Tue) この日を編集
_ [読書感想]
戦の末に敵国の奴隷となり、身も心もぼろぼろになって故国チャリオンに戻ってきたカザリル。運良く少年の頃に仕えたバオシア藩で、国主の妹イセーレの教育係兼家令に任ぜられた。だが安らぎも束の間、イセーレは弟と共に宮廷に出仕することに……。一方、宮廷では、国主は名ばかりの存在。宰相と弟が権力をほしいままにしていた。カザリルは権謀術数渦巻く宮廷で、イセーレを護ることができるのか? ビジョルドのファンタジー開幕。──東京創元社の書籍紹介より引用
L・M・ビジョルドによる〈五神教〉シリーズ第-1弾が本書。シリーズ第2弾『影の棲む城』の読書感想と前後してしまうが、せっかくなので(?)こちらの読書感想も書いておこう。
新刊の時には、ファンタジーにあまり興味がなかったこともあって、「ビジョルドのヴォルコシガン・シリーズは好きだけど、ファンタジーはなぁ」とスルーしてしまったのだが、『影の棲む城』を献本して頂いたので、こちらも発注して読んでみた。 さすがはビジョルド。キャラ立ちした登場人物たちが織り成すストーリーでぐいぐい引っ張り、一気に読ませる。 スルーして、すげー損した!
軍人として優秀、学識も豊かで、情も兼ね備えているという完全無欠な人間ながら、長年の奴隷生活で心身ともにボロボロ。 外見もムサい髭面のオッサンという主人公カザリル(35歳)の、ファンタジーの王道を微妙に外したキャラクター設定がいい。 痛みに転げ回り、弱音を吐きながらも、国姫イセーレを守るため、自分の命を賭して奮闘するなんて、カッコいいじゃないですか。 歳の近い同じオッサンとしては、強く応援したいキャラでしたよ。 イセーレの侍女ベトリスにほのかな恋心を抱いたり、イセーレやベトリスの濡れて身体に貼り付いた服のラインを見て元気になったりするところも、ほほえましくて○。
一方、カザリルに仕えられるイセーレの人物造形も素晴しい。 乗馬が得意な元気印のお姫様だが、それだけではなく、優れた知性と決断力を持つ人物しても描かれていて*1、 カザリルが己の命を張ってでも守ろうとする理由も、すっと納得することができる。 ビジョルド、うまいなぁと感心してしまうところだ。
ヴォルコシガン・シリーズでもおなじみの宮廷陰謀劇もあり、どこかSFを〈五神教〉の設定もありで、モンスターやら魔法やらがゴンゴン登場するファンタジーにはもう飽きた、という向きにはもちろんのこと、 「ビジョルドはSFしか読まねぇよ」というSF者にも、イチオシな本でありました。 『影の棲む城』とあわせて読むと、さらに楽しさ3倍ですよ。
チャリオンの影 上 (創元推理文庫)
東京創元社
¥ 1,029
チャリオンの影 下 (創元推理文庫)
東京創元社
¥ 1,029
- ロイス・マクマスター・ビジョルド、鍛治 靖子、ロイス・マクマスター・ビジョルド、鍛治 靖子
- 東京創元社
- 1029円
書評/SF&ファンタジー
*1 『影が棲む城』でのイセーレの母、イスタの活躍を考えれば、この娘にしてあの母ありという感じだろうか。
2009-01-29(Thu) この日を編集
_ [読書感想]児童書とバカにすることなかれ。これこそオールタイムベスト級の一冊だ──
ぼくはスケリグの乾いた、冷たい手に触れた。「あなたはなに?」
スケリグはまた肩をすくめた。「なにか、だよ。きみみたいな、獣みたいな、鳥みたいな、天使みたいな、なにか」(p.217)
これはスゴイ本。
カーネギー賞とウィットヴレッド賞の二冠に輝いた児童文学の傑作が本書。 優れた児童文学の例に漏れず、本書もまた老若男女問わず、読み手の心に沁み入ってくる一冊だ。
本書の語り手は、サッカーの得意な少年マイケル。 一家そろってファルコナー・ロードに引っ越してきた。 希望に満ちた引越しのはずだったが、一家の心に影を落としていたのが、生まれたばかりの、マイケルの妹のことだった。 彼女の体調が思わしくなく、入退院を繰り返していたのだ。
引っ越し先の庭には、古びた今にも倒壊しそうなガレージが建っていた。 危険だからという理由で両親から入ることを禁じられたそこに、ある日、マイケルは忍び込む。 ガラクタで埋まったガレージの奥で、マイケルが見たものは、ほこりと蜘蛛の巣と虫の死骸にまみれた一人の男だった。 リュウマチの痛みに苦しみながらも、テイクアウトの中華料理とブラウンエールをこよなく愛す男。 隣りに住む奇妙な少女ミナとともに、マイケルはその不可思議な男を助けようとする……。
本書は訳者あとがきを入れても、250ページに満たない。 たいていの人が、2時間もかからず読み切れてしまう分量ではないかと思う。 しかし、これに倍するページ数であったとしても、これほどの深い読後感を残す小説はそうはないのではないだろうか。
文章力がないため、本書の魅力を伝えることはとても難しい。
美しい作品である。 しかし、文体は淡々と出来事を描いていくもので、ことさら美しさを強調するようなところはない。
ファンタジーであるが、寓話的なところはなく、根底にあるのはリアリズムだ。
マイケルが幼い妹の心臓の音を常に感じていることに代表される、きょうだいを思う気持ちにぐっとくる作品でもある。 だが、最近の日本の小説によく見られる「感動させてやろう」といういやらしさは微塵もない。
ひとつだけ確信をもって書けるのは、この作品をいっぺんに大好きになってしまったということだ。 私的オールタイムベストに入る作品だと言い切っていいだろう。
とにかく傑作である。 児童書とバカにすることなく、すべての人に、この奇妙で乾いていても温かい味わいをぜひ堪能していただきたい。
- デイヴィッド・アーモンド/山田 順子 訳
- 東京創元社
- 735円
書評/SF&ファンタジー
2012-01-29(Sun) この日を編集
_ [書評]『ゾンビの作法 もしもゾンビになったら』──あなたがゾンビになった時のために!
「あなたがゾンビになった時のために!」というハウツー本が本書。
もちろんネタ本なのだが、真面目に考察しているところがおかしい。本書で取り上げられている内容をまとめるとこんな感じ。
- ゾンビとは
- ゾンビの特徴
- 食料である人間について
- 人間の狩り方
- 移動手段
- 人間への攻撃方法
- 人間の食べ方
- 仲間を増やし方
- 最後の時の迎え方
バカバカしいといえば、それまでだが、囮を使って人間を罠にかける方法やひき逃げされたふりをして自動車を止める方法などなど、ゾンビ映画をよく研究しているなーというのがよく分かる内容になっている。あんまりプレイしたことないが、ゲームのバイオハザード・シリーズなども研究しているのではないかと思う。
豊富に掲載されたデフォルメしたアメコミ調の挿絵もいいし、「普通の人は気づかないだろw」って思ってしまうような小口まで美しくデザインされている点も○
ただ根本的な疑問として、ゾンビになってしまったら、ここに書かれている内容なんて分からなくなっているのでは、というのがある。本能が覚えるまで頭に叩き込めってことだろうか。
あと、この本は誰が書いたっていう設定になっているんだろう。ゾンビが書いたみたいだけど、そこまでの知性はないような……。
第1章で書かれている先史時代からのゾンビの歴史(ゾモ・サピエンス!)はなかなか面白いので、もっと発展させて大嘘まみれの歴史ノンフィクション形式になったりするといいなぁ。
それにしてもアメリカ人はゾンビ好きだw


